ウィッチンケア第14号からの寄稿者・内山結愛さんは、シューゲイザー/ノイズ/エレクトロニカなどの要素を取り入れた音楽性を持つアイドルグループ・RAYのメンバーです。音楽レビューもネット上で積極的に展開しており、詳細はぜひ、小誌前号への寄稿作〈散歩、あるいはラジオ〉の紹介ページでお確かめください。それで、私(←発行人)はRAYのライヴを昨年の7月20日、Shibuya Milkywayで体験してきました。満員の会場は耳栓が配られるほどの轟音で、ノンストップの約40分。終演後は人生初のチェキ並びもしまして、内山さんに寄稿の御礼と「次号でもぜひ!」とのお願いを直接しまして、写真撮影も(アイドルとのツーショットは、たぶんオレの人生でこれ1枚きりなのだと思います)。あっ、つい数日前に、内山さんはSNSで「My Bloody Valentineの来日公演、当選した!」と報告していまして...これはマイブラDNAを継承して独自のアイドル活動を続けている内山さんにとって、間違いなくプレミアムな体験になるはず。おめでとうございます!
さて、そんな内山さんの小誌今号への寄稿作は〈散歩、あるいはスーパーマーケットとTwitter〉。書き出しの一文が「── スーパーマーケットはTwitterだ。」でして、なっ、なんで!? といきなり惹き込まれてしまいます。この後、現在は「X」となったTwitterに対する複雑な心境が語られているのですが、内山さんの雑感に共鳴する人、少なくはなさそう。そして、話はTwitterとスーパーマーケットとののっぴきならない関係性についての、内山さんならではの考察へと。「私はスーパーマーケットで買い物することを目的にしているのではなく、スーパーマーケットに充満する情報量を身体中で浴びることを目的にしているのではないか」...そんなこむずかしいことを考えながら食材や常備品をセレクトしているシューゲイザーって。。。
作品後半ではエスカレーターにまつわる筆者の感じ方も記されているのですが、これが、とくにelderな方々からすると衝撃かもしれません。内山さんにとってちょうど良い、と感じられるエスカレーターがもしあったら、それはけっこうスリリングな乗り物かもしれない。みなさま、ぜひ小誌を手に取って、Twitterとスーパーマーケット(とエスカレーター)について思考を巡らせてみてください。