
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)

文芸創作誌「ウィッチンケア」公式ブログ


ウィッチンケア第4号からの寄稿者・東間嶺さんは長らく、インターネットのネガティヴな側面を描いた寄稿作を書き続けていますが、今号(第16号)に掲載された〈生成された憎悪と悪意と敵意について、自分自身とサイゼリヤから配信するためのダイアローグ・メモ〉は、これまでの総括とでもいいますか、ご自身の過去作にも言及した一篇となっています。主要な登場人物は「東間A」さんと「東間B」さん...Aさんは〝男性、四十代前半、日雇いカメラマン、美術ライター、スペース運営他。ウィッチンケア寄稿歴12 年〟で、Bさんは〝ネット上に分裂したAによるメタ人格。東間嶺AによってテキストとAI音声で生み出された存在〟とのこと。おもにこの2人の対談により、物語は構成されています。


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ウィッチンケア第12号からの寄稿者・すずめ園さんは、エッセイ(12)〜小説(13)〜紀行文(14)〜小説(15)と、各号で違ったタイプの作品を発表してきています。今号(第16号)に掲載された〈旅するわたしの広場恐怖症〉は、ごくごくプライベートな、広場恐怖症というご自身が抱える不安障害についての一篇。作品冒頭には〝みんながなに食わぬ顔をして乗っているあらゆる交通機関が、わたしにはちょっと怖い〟と記されていまして...これは当事者でなければなかなか実感できない、コントロールの難しそうな症状だなぁ、と。一般的には閉所恐怖症のほうが人々の認知率が高そうに感じるし、似ているのかなとも思いますが、筆者によると〝少し違っているのは、物理的な閉所だけではなく、自分の意思で逃げ出せないような場所や状況も苦手だということ〟。車内の混み具合や駅間の所要時間にも影響されるようなのです。


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ウィッチンケア第2号からの寄稿者・木村重樹さんには5月4日に出店した文学フリマ東京42でもたいへんお世話になりまして、どうもありがとうございました。そして木村さんの今号(第16号)への寄稿作〈あくまでもデビル──〝悪魔〞表象/いま、むかし〉...あっ、タイトルが「あくま」でも「デビル」「〝悪魔〞」、と高度な言葉遊びになっていることに今頃になって気づき、スイマセン。さらにもうひとつお詫びするとすれば、私(←発行人)は世間に疎いので、最初にお原稿をいただいたさい、作品冒頭から登場する「チェンソーマン」を知らず、そればかりかあろうことか「コンフィデンスマン」と混同して、あれ? 長澤まさみが出てるのはそんな内容だったっけ!? としばし困惑したという、スイマセン。ですけれども、木村さんがそれほどハマっということなので、テレビアニメ「チェンソーマン」第1期(全12話)は観ましてマキマさんのファンになりました。


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