2023/06/01

ウィッチンケア第13号のまとめ


ウィッチンケア第13号(Witchenkare VOL.13)

発行日:2023年4月1日
出版者(not社):yoichijerry(よいちじぇりー)
A5 判:224ページ/定価(本体1,600円+税)
ISBN::ISBN::978-4-86538-146-7 C0095 ¥1600E


【寄稿者/掲載作品】 ~「もくじ」より

006 荻原魚雷社会恐怖症
010 中野 純臥学と歩学で天の川流域に暮らす
016 野村佑香おしごと 〜Love Myself〜
022 加藤一陽リトルトリップ
028 蜂本みさせんべいを割る仕事
034 コメカさようなら、「2010年代」
040 木俣 冬まぼろしの、
044 久禮亮太フラヌール書店ができるまで
050 すずめ 園惑星野屋敷
058 荒木優太不届きものの後始末
062 美馬亜貴子スウィート・ビター・キャンディ
066 武田 徹鶴見俊輔の詩 〜リカルシトランスに抗うもの〜
072 久山めぐみ坂元裕二と普通であることとメロドラマについてのノート
078 柳瀬博一カワセミ都市トーキョー 序論
086 朝井麻由美削って削って削って
090 武田砂鉄クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
096 宇野津暢子好きにすればよい
102 多田洋一パイドパイパーハウスとトニーバンクス
116 トミヤマユキコ変名で生きてみるのもええじゃないか
120 長谷川町蔵ルーフトップ バー
126 小川たまか別の理由
132 吉田亮人写真集をつくる
136 谷亜ヒロコホス狂いと育児がほぼ同じだった件
140 武藤 充氷武藤家の足跡
144 久保憲司余命13年
150 仲俣暁生ホワイト・アルバム
156 柴 那典ベーグルとロースとんかつ
162 清水伸宏アンインストール
170 ふくだりょうここの後はお好きにどうぞ
174 矢野利裕3年ぶりの合唱──『学校するからだ』のアナザーストーリーとして
180 藤森陽子梅は聞いたか
184 木村重樹アグリーセーター と「本当は優しい鬼畜系」の話
190 宮崎智之書くことについての断章
196 東間 嶺口にしちゃいけないって言われてることはだいたい口にしちゃいけない
202 かとうちあきおネズミ様や
206 山本莉会かわいいみんなのおだやかでない話
210 我妻俊樹北極星
218 参加者のVOICE
223 バックナンバー紹介

編集/発行:多田洋一
写真:千賀健史
Art Direction & Design:太田明日香
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
印刷/製本:株式会社シナノパブリッシングプレス


※ウィッチンケア第13号を手に取れる書店

※たたり 〜ノベライズ・ウィッチンケア第13号〜
(下記URLを読むと第13号の全体がざっくり見渡せます)

※帯とか付けたほうがわかりやすいし売れるよ
(ウィッチンケア第13号編集後記)

※イベント報告と一人出版者(not 社)内在庫について



〈2010年4月創刊の文芸創作誌「Witchenkare(ウィッチンケア)」は今号で第13号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、37名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました!〉


【公式SNS】





※BNも含めamazonでも発売中!
http://amzn.to/1BeVT7Y

書店関係のみなさまへ
小誌は下記サイトよりどの取次会社経由でも、直取引でも注文可能です。
https://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html
https://www.bookcellar.jp/publishertop/list/740


2023/05/31

帯とか付けたほうがわかりやすいし売れるよ(第13号編集後記)

 5月最終日に《編集後記》を書くようになったのは、振り返ってみれば2016年発行の第7号からです。以来ずっと「ほんとうは《編集後記》、本体の最終ページにでも入れておいたほうがPR効果あるのに」と思ってはいるものの、しかし、今号でもまた5月最終日にネット上にて。


誌面のミニマル化も前々号以降極まりまして、もう誌上には必要最小限の情報以外、寄稿作品(写真含む)と唯一の自由解放区=《参加者のVOICE》のみしか掲載していない風体となりまして、それは望んでのことなのですが、しかし今回お取り扱い書店様を廻っていまして、ふと、他の御本とともに陳列していただいている様子を虚心に眺めて、「ほんとうに何の本なんだかよくわからないルックスだな」とも。鼓膜の奥のほうから「帯とか付けたほうがわかりやすいし売れるよ」という、何人もの賢者様からかつてたびたび受けたアドバイスが耳鳴りのように...だが、しかし(以下略)。



正式発行時の東京堂書店さんにて撮影


第13号なので、「13」という数字から連想される雰囲気を醸した1冊になるかと思いきや、そんなことには(ほぼ)微動だにしない寄稿者様の作品が集まった充実号となりました。写真家・千賀健史さんのヴィジュアル、とくに表紙は...私(発行人)は「桃が燃えてたりして、これは不穏だ」と思っていたら、各所で「きれいな写真ですね」と褒められたり。太田明日香さんのデザインも、テキストの読みやすさを第一になされたミニマルさで、ほんと、お二人には感謝しております。


寄稿者&寄稿作品については当サイト(とnote)に1作ごと紹介致しましたので、ぜひお目通しください。明日(6月1日)にはすべてにワンクリックで繋がる《ウィッチンケア第13号のまとめ》をアップします。毎年、これが仕上がると次号への潜伏期間に入っちゃうことが多くて...もちろん新たにお伝えしたいことがあれば更新致します。あっ、この時期、わりと動いているのはTwitterなので、ぜひチェックのほどよろしくお願い致します。


第13号の在庫状況については5月27日の当サイトで報告しましたが、嬉しいことにその後も追加注文などいただき、手元には心許ない数しか(来月中に一度、取次会社と打ち合わせをしてきます)。それで、現状ではおそらく一番在庫豊富なのがアマゾン様だと思います。お近くの書店で見つけられなかったかたは、ぜひアクセスしてみてください!


それでは、今日明日をひと区切りとして、今後は第13号の販売促進活動と併行しつつ、よりヴァージョン・アップした次号に向けて動き始めようと思います。紙代もクロネコヤマト様も値上がりして、ほんと、フィジカルな本には難題山積ですが...頑張ります。でっ、こういうときの1曲は……今号編集作業中の訃報で個人的に一番厳しかった人の、一番好きな曲で。


2023/05/30

『幻アルバム+α』(Witchenkare発行人の小説集)について

文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人・多田洋一の、これまで同誌に掲載された小説を6篇、未発表のものを1篇、をまとめて『幻アルバム+α』という1冊の本にしました。WebサービスのBCCKS(ブックス)を利用して、5月23日に開催された〈文学フリマ東京36〉に間に合うように制作。まあ、世の中に「見知らぬ一般男性の自主制作小説集」を購入したいneedsがどれだけあるんだろうか? 無謀で孤独な挑戦...それでも「この人が買ってくれた!」という微かな手応えは数回あって、結局〈文フリ〉では一桁の販売数でしたが、引き続きネット上で売っていくことにしました。興味を持ってくださるかた、どうぞよろしくお願い申し上げます。


現在下記のWitchenkare STOREのみで販売中です



『幻アルバム+α』
文庫サイズ/128ページ
定価(本体900円+税)/送料無料

【目次】

005……午後四時の過ごしかた
015……幻アルバム
033……冬の兎 1986
073……きれいごとで語るのは
083……いくつかの嫌なこと
099……銀の鍵、エンジンの音
111……散々な日々とその後日
128……(奥付)





以下、各篇について。

午後四時の過ごしかた

20世紀末、〈僕〉にとって仕事仲間である〈けいちゃん〉は、“そんな調子じゃ一生嫁に行けない”と感じられる存在だった。それから十数年、時とともに人間関係も、おたがいの心のありようも変化して...世田谷、渋谷あたりが話の舞台。【音楽】ルースターズ、レヴェル42、パンチ・ザ・モンキー etc.【恋愛度】☆

幻アルバム

いまはレストランを経営している〈由比野さん〉は、かつてガイドヴォーカルを仕事にしていた。自身のオリジナル・アルバム制作を試みた由比野さんと〈僕〉は、かつて僕の仕事仲間だった名郷根との縁で知り合って...吉祥寺、新宿あたりが話の舞台。【音楽】ガスター・デル・ソル、イアン・カーティス、渡辺香津美 etc.【恋愛度】☆☆☆

★本作は《note版ウィッチンケア文庫》で全文無料公開中!

冬の兎 1986

明日の朝には飛行機で旅立つ〈あゆみさん〉が〈僕〉の部屋で夕食をつくってくれた。食後の雑談で、知り合いや仕事のこと。気持ちが昂ぶって身体を重ねても、互いの距離は埋めがたく、空虚な言葉だけが...ニュー・ジャージー州が話の舞台。【音楽】ブルース・スプリングスティーン、ホイットニー・ヒューストン、ティムバック3 etc.【恋愛度】☆☆
Witchenkare未掲載

きれいごとで語るのは

東日本大震災直前の東京。〈A氏〉に仕返しをしようと思い詰めている〈佐伯〉と〈僕〉は、かつて一緒に暮らしていた。再会して、いつの間にか復讐の計画に組み込まれていると感じた僕の頭の中には、かつてのアイドルが...南新宿、上野あたりが話の舞台。【音楽】レイ ハラカミ、ユニコーン、キャンディーズ etc.【恋愛度】☆☆☆☆

いくつかの嫌なこと

郊外の町に引っ越した〈僕〉に仕事を持ってきたのは、不本意なワケありの女。用件が済んだ後の僕は、数年前に死んだ飯島愛や〈加藤さん〉のことを思い出しながらクリスマスの繁華街を歩く。「ねぇよ」...三軒茶屋や羽田が話の舞台。【音楽】フランク・オーシャン、椎名林檎、たま etc.【恋愛度】☆☆☆

★一部が第13号掲載「パイドパイパーハウスとトニーバンクス」内の引用元

銀の鍵、エンジンの音

海老名SAで再会した〈近松〉はいつの間にか再婚していた。いまは御殿場に住んでいて、夫は国防に関する工業製品の社団法人に勤めているらしい。あいかわらず食欲旺盛な近松とフードコートで向かい合った〈僕〉は、他愛ない世間話を続けて...用賀〜東名高速道路あたりが話の舞台。【音楽】U2、ジャミーラ・ウッズ etc.【恋愛度】☆☆☆☆☆

散々な日々とその後日

シオサイトの風景に戸惑いながらビジネスの辻褄合わせに奔走する〈僕〉は、自身の過去のキャリアを思い返している。いくつもの奇妙な仕事。僕は常に受け身で、流されるままになんとか生き存えてきただけ。でもいまは...新橋や銀座が話の舞台。【音楽】ミック・ジャガー、観月ありさ、TENSAW etc.【恋愛度】☆☆


※ウィッチンケア各種情報のお知らせサイトなのに今回は発行人・多田洋一の話ばかりで失礼致しました。でも、「こんなヤツが編集/発行している誌なのです」ということで...。




表紙写真は、かつてJR代々木駅のすぐそばにあったビルの階段です


2023/05/27

イベント報告と一人出版者(not 社)内在庫について

 ウィッチンケア第13号を正式発行して、そろそろ2か月。今年の桜は早足だった、なんて記憶も彼方となり、気がつけば2023年も半分近く過ぎ去りました。

今号では5月にふたつのブックイベント予定があり、恒例だと5月いっぱいかけて進めていた「寄稿者&寄稿作品紹介」も早めにスタートしました。第1回の荻原魚雷さんから第37回の我妻俊樹さんまで、すでに当サイト(とnote)にアップ済み。週明けにはもうひとつのお知らせと編集後記を、そして6月1日には「ウィッチンケア第13号のまとめ」をアップ予定です。

【イベントのご報告】

5月13日(土曜日)には、下北沢のBONUS TRACKで開催された「BOOK LOVER'S HOLIDAY」に参加しました。小誌を創刊時からお取り扱いくださっている本屋B&Bさんからのお声掛け(感謝!)。




でっ、せっかくの機会だからなにか趣向を凝らして、と考えて寄稿者・すずめ園さんと木村重樹さんに相談。すずめさんが出雲にっきさんと共同主宰している自由律俳句ユニット「ひだりききクラブ」とのコラボで、《1日限りのウィッチンケア+ひだりききクラブ書店》として出店しました。あいにくの雨天でしたが、「ひだりききクラブ」の熱心なファンのおかげもあって、無事終了。



私はこの日、お隣出店のBIBLIOPHILICさんで〈Nine Stories BOOK POUCH LIBERTY PRINT CHECK〉を買ったのですが、これが、便利! 以後愛用しています。


5月21日(日曜日)には、文学フリマ東京36に、仲俣暁生さん、木村重樹さんとの共同主宰で《ウィッチンケア書店》として出店。



入場者数が過去最高(1万1千人越え)の大盛況で、仲俣さんはこの日のための小冊子『その後の仁義なき失われた「文学」を求めて』を、木村さんは新作『mini-Shigeki-ZINE 2023』(とBNの『Shigeki-ZINE [2019]──印刷メディア/と/精神世界/と/サブカル(チャー)をめぐって』『Shigeki-ZINE 2022──70sロック=ギミック/ギャルバン/コスプレ』)を、そして私もBCCKSで新たにつくった小説集『幻アルバム+α』をひっさげて臨みました。





当初より増部させた仲俣さんの作品は好評で、今後は神田神保町の共同書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」でも販売、とのこと。木村さんの『Shigeki-ZINE』シリーズも、私はSNS上で木村さんが内容紹介をしつつ「ゔ……そろそろ(あたため続けていた)〝新刊〟企画の卵を孵化させないと!(遅い)」とつぶやいたのを見逃しませんでしたので、遠くない将来に「孵化したもの」として世に現れるものかと存じます。そして拙作『幻アルバム+α』...これについてはもう少し語りたいことがありますので、近日中に!





【第13号の在庫について】

第2号から毎号1000部刷っているWitchenkare(じつは前号、諸般の事情で1110部が完成品)。今号、やや迷いながらも...1000部で印刷会社にオーダーしました。



それで、今号からお取り扱いいただける独立系書店様が増えたこと、取次会社からの追加注文が二度あったこと、等で、現在私の手元にある未出荷の冊数がとても少なくなっています(梱包を解いていないのは20冊のみ)。



一人出版者(not 社)なので体(財)力的に増刷は無理。今後は、現在各書店に出回っている店頭在庫を、いかにして“未来の読者”さまとうまくマッチングさせていくか...いままで経験のない事態に向き合っております。秋口になると取次会社、そして委託販売でお願いしている書店様との精算があり、そこでそれなりの冊数が戻ってくるだろうと予想されますが、いや、できれば戻ってこないでもいい、ぜひ良い読者の元に届いてほしい。旅立ったままでいいんですよ〜。…とにかく、現状では私のところから送り出せる第13号、あと僅かです。

ということで、ウィッチンケア第13号と書店(ネット書店を含む)で遭遇したみなさま、ぜひぜひ、一期一会かもしれないと思って、機を逃さず、温かく、お迎え入れいただければ嬉しく存じます!

ウィッチンケア第13号を手に取れる書店





2023/05/18

VOL.13寄稿者&作品紹介37 我妻俊樹さん

今年の3月29日に初の短歌集『カメラは光ることをやめて触った』(書肆侃々房)を上梓した我妻俊樹さん。版元のサイトには〈わたしがポストニューウェーブ世代でもっとも影響を受けた歌人は我妻俊樹だ。/この歌集を前にして、可能な限り無力な読者として存在してみたかった、と思った。(瀬戸夏子)〉〈心がないものにこそ心があると思うから、こういう歌だけを信じられる。/我妻さんの歌は、無数の蛍が放たれた小さな暗がりのようで、一首の歌がいくつもの呼吸をしている。(平岡直子)〉という、我妻さんより二世代若い歌人からの栞文が掲載されています。書籍の惹句には【我妻俊樹の短歌を初めて集成する待望の第一歌集。/誌上歌集「足の踏み場、象の墓場」から現在までの歌を含んだ唯一無二の686首。】と。たしかに唯一無二だなぁ、と私(発行人)も納得しました。 


...ええと、なんでこんなに長々と歌集にまつわることを書いたかというと、じつは私、歌人・我妻さんのファンにこそ、小誌創刊号から我妻さんがご寄稿くださってきた作品(13篇)を読んでもらいたいな、と個人的に強く感じているから。いずれも小説ではあるのですが、その風合いは、たとえば「竹書房怪談文庫」から発表されているものより、感覚的に短歌に近い。もう、3000~5000字の短歌...群流短歌とか無間地獄短歌とか、そういうものだと捉えてもらえると、却って楽しみやすいと思うからなのです。でっ、そんな我妻さんのウィッチンケア第13号への寄稿作は「北極星」。前号(第12号)に掲載した「雲の動物園」はだいぶ地上に近づいたというか、とっつきやすい作品でしたが、今作は...また天空高く舞いあがってしまった感じ。それも、かなり彼方まで。なにしろ我妻さん自身がTwitterで《いかれた小説》と書いてますから。ええ、思いっ切りいかれてると思います。

歌集に続いて、ぜひ我妻さんのWitchenkare方面の小説群も1冊の本にまとまればいいのに、と思っています。おそらく、すでに7万字近くのテキスト量がストックされているので、『カメラは光ることをやめて触った』に触発された編集関係のかたなど、ぜひぜひ! そして小誌今号読者のみなさまにおかれましては、ぜひ「北極星」の感想など、SNS等でアウトプットしてくだされば嬉しく存じます!


 十三日の金曜日って十四日? ほら貝がぶらさがってる衣装部屋で、すごろくの最初のコマのまねをして燃えている友達がみつかったので、フォルクスワーゲンの助手席にしてみた。いっこうに虫がわく気配がない。虫にもいろいろあるけれど……、銭湯の裏をパーキングエリアだよって騙されたとき、右側から放送されていくミッシング・ガールの表現が、そのままマクドナルドの間取りになって定着しちゃう。チューリップの球根の、片手でわかる軽い意志が埋め込まれた笑顔も、眉を書いて、駅までの地図をていねいに赤く塗っていったら、途中に何度もお葬式がありおおきい花輪が倒れてきて、きみが下敷きになるらしい。痛そうだよ? パンダの顔みたい。働くのは明日からにしよう。働くのは自分を○と×で飾りつけてからにしよう。敵の名前でピザを注文して部屋を留守にすると「じゃんけんのルールが変わった」そうコマドリがおしえてくれる。ドアポストという唇があったな、水玉模様ばかりに見とれていたから、友人代表で枕の上に立ち朗読するにはいいと、煮えた卵を託す。よくゲーセンで膝が出てるカプセルをお守りにしたよね、会いたかった! という嘘は見抜かれて、節足動物の書いたシナリオで撮影は再開されたが、背後から銃口を向けられている気分はどうだ? 灰皿ビキニ。


〜ウィッチンケア第13号掲載〈北極星〉より引用〜


我妻俊樹さん小誌バックナンバー掲載作品雨傘は雨の生徒〉(第1号)/〈腐葉土の底〉(第2号&《note版ウィッチンケア文庫》)/〈たたずんだり〉(第3号)/〈裸足の愛〉(第4号)/〈インテリ絶体絶命〉(第5号)/〈イルミネ〉(第6号)/〈宇宙人は存在する〉(第7号)/〈お尻の隠れる音楽〉(第8号)/〈光が歩くと思ったんだもの〉(第9号)/〈みんなの話に出てくる姉妹〉(第10号)/〈猿に見込まれて〉(第11号)/〈雲の動物園〉(第12号)


※ウィッチンケア第13号は下記のリアル&ネット書店でお求めください!

https://note.com/yoichijerry/n/n51bd3f9f975b


【最新の媒体概要が下記で確認できます】

https://bit.ly/3oA27zA


Vol.13 Coming! 20230401

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