前号(第15号)には〈無益評論家として生きていく〉という、書評家としてのご自身のスタンスについての一篇をご寄稿くださったスケザネさん、こと渡辺祐真さん。今回のウィッチンケア第16号への寄稿作は〈まさか空海にハマるとは思わなかった〉...じつは渡辺さん、昨日(5月10日)のXで〝『中央公論』6月号の特集「令和に読み直す司馬遼太郎」に寄稿しました!/テーマは、『空海の風景』!〟との告知。さらに、続けて〝ちょうど空海に関する本を出すので、本当に嬉しい仕事でした。(詳細はそろそろ出るはず)〟とも。じつは筆者と今号への原稿打ち合わせ段階で「空海に関する本を出す」とのお話は少しだけ伺っておりました。ある意味、今後さらに情報解禁されるであろう新しいご著書の、映画で言うところのtrailer? いや、きっと膨大な情報量の1冊になりそうなので、小誌寄稿作はそれよりもさらにサワリ的なteaser作品なのだと思います。そうだ、本作の冒頭近くにも〝空海や仏教に関連した本は百冊以上読み、高野山と海岸寺(香川県にある空海ゆかりの寺)に一週間ほど泊まり込んだ。現在それらの成果を生かして、空海に関する著書も準備中だ〟との一文がありましたね!
2026/05/11
2026/05/10
vol.16寄稿者&作品紹介21 オルタナ旧市街さん
ウィッチンケア第14号からの寄稿者・オルタナ旧市街さん。noteの日記「4月の旧市街」を拝読するとたいへんお忙しかったようですが、それでも先日(5月4日)の文学フリマ東京42では、既刊『ポルトガル退屈日記』『something good』とともに冊数限定の新作『Romantic Escape(浪漫的大脱走)』も揃えて出店なさっていて。今回の文フリ、ウィッチンケア書店とオルタナさんのブースは同じ「L」列だったので、私(←発行人)は午前中にご挨拶に伺い、新作も無事ゲットすることができました。そんなオルタナさんの小誌今号(第16号)への寄稿作は〈ファッションとくらしのフロア〉と題された掌編小説。タイトルの印象だと長閑な日常の生活を連想しそうですが...これがけっこう怒涛の展開なのです。


出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
つるりとした床が続いている。売り場には他のあらゆるショッピングセンターと同様に、紳士用肌着や婦人服や靴下や寝具やスヌーピー柄のエプロンなんかがこまごまと陳列されていた。じぶんの意思では買った記憶がないはずなのに、どこかで見覚えのあるようなものばかりである。たとえば実家とかで。
~ウィッチンケア第16号掲載〈ファッションとくらしのフロア〉より引用~
※ウィッチンケア第16号は下記のリアル&ネット書店でお求めください!
2026/05/09
vol.16寄稿者&作品紹介20 竹永知弘さん
ウィッチンケアには今号(第16号)が初寄稿となる日本現代文学研究者/ライターの竹永知弘さんとは、昨春の文学フリマ東京40の会場でご縁ができました。文フリ...小誌は毎回、春だけ東京で出店していますが、この場所が新たな寄稿者との出会いのきっかけになること、少なくなかったりします。竹永さんとも、昨秋あらためて連絡を取り合って、では第16号に、と話がまとまり...そんな竹永さんは現在、『文學界』「新人小説月評」を担当なさっていまして、じつは小誌寄稿者には、なぜかこの役割を担った方が数名いらっしゃるのです。矢野利裕さん、荒木優太さん、宮崎智之さん、そして竹永さんで4人目なのでありました。


出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
~ウィッチンケア第16号掲載〈幽霊と踊る男〉より引用~
※ウィッチンケア第16号は下記のリアル&ネット書店でお求めください!
【最新の媒体概要が下記で確認できます】
https://yoichijerry.tumblr.com/post/810515107182460928/2026/05/08
vol.16寄稿者&作品紹介19 星野文月さん
昨年11月に「Personal matters -結婚のこと-」をZINE形式で発表した星野文月さん。ウィッチンケアの前号(第15号)には〈野良犬に月〉という旅行エッセイをご寄稿くださいましたが、第16号には〈裂け目〉と題された掌編小説を。小誌巻末の【参加者のVOICE】には“今年のはじめに入院したときに見た夢の話を創作にしてみました”とあり、たしかに過去の記憶らしき断片がカットアップで連なるような展開は、ご自身を日常生活に留めておけなくなった(入院)状態だからこそ、なのだろうな、と。じつは私(←発行人)も数年前に野暮な案件でICUに放り込まれまして、その時の「なんでこんな夢を見てるのか?」みたいな制御不能状態、眠って起きたら数分しか経っていない時間の歪んだ感覚、などを思い出してしまいました。


出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
そうして裂けた屋根の隙間から、空が見えたのだった。冬のくっきりと晴れた空が、家の中から。
~ウィッチンケア第16号掲載〈裂け目〉より引用~
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vol.16寄稿者&作品紹介18 綿野恵太さん
今年1月に増補改訂版『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(朝日文庫)が発売になった綿野恵太さん。今週月曜日(5月4日)に開催された文学フリマ東京42にも出店なさっていて、私(←発行人)はコピー本『自炊とメシと酒の話』をゲット。当日の綿野さんはネットショップ(BASE)「わたの商店」でも販売している〈おなか吹田市〉Tシャツを纏っていまして...この〈おなか吹田市〉というのは綿野さんのXでよく放たれるフレーズでして、もうひとつ〈銀だこは許さない〉というのもあって、私はなぜ許さないのか不明なのですが、Gemini曰く“大阪生まれの綿野氏はたこ焼きへの愛が深く、銀だこの揚げ焼きを「たこ焼きの歴史の歪曲」と批判。外が柔らかく中がトロトロな伝統的スタイルを理想とし、自ら焼く配信等でその美学をユーモア交じりに発信しています”と。...御本人に直接尋ねてみればよかったな、文フリで。


出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
もう一つの記念碑は、橋から離れたお寺にあった。墓地のあいだを歩き回り、ちょうど一周したところで、入り口近くにあったお墓が記念碑だと気付いた。石碑には山崎博昭とだけ刻まれ、墓誌には「反戦の碑」とあるが、白い文字はかすれて読み取ることが難しい。
弁天橋あたりを見終わって、記録用の写真を撮ろうとしたところ、Nさんが「あっ」と声を上げた。橋の欄干にある「辨天橋」というプレートに、ペットボトルが針金で巻きつけられている。それを花瓶替わりにして、二輪の花が供えられている。すでに茶色く枯れて、中の水も濁っていた。その横には、養生テープで貼り付けられた紙片があり、マジックで書かれた「10」という数字が見えた。
~ウィッチンケア第16号掲載〈会津、天空橋、丸の内〉より引用~
綿野恵太さん小誌バックナンバー掲載作品:〈ロジスティクス・ディストピア〉(第15号)
※ウィッチンケア第16号は下記のリアル&ネット書店でお求めください!
Vol.16 Coming! 20260401
- yoichijerry
- yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare

