2024/03/16

写真家・張 子璇さんについて



今号の表紙を含むすべての写真は上海にお住まいの、Kosenさんこと張子璇(Zhang Zixuan/カタカナ表記だとツァン・ツシェン)さんの作品です。


小誌は第9号以降、寄稿作(テキスト)以外のほぼすべてが写真家の作品発表スペース(紙のギャラリー)となるようなレイアウトに変更しました。vol.9の菅野恒平さん、vol.10の長田果純さん、vol.11の岩田量自さん、VOL.12の白山静さん、VOL.13の千賀健史さん、そして今号では、海を渡ってみました。


張子璇さんは1993年生まれで、中国安徽省出身。2017年から武蔵野美術大学映像学科写真コースへの留学経験があります。学生時代は東京都国分寺市に住みバスで武蔵美まで通っていた、と。現在の活動拠点は中国で、近年は浙江省の宁波市で写真展を開いたりしていますが、また写真家として日本にいらっしゃるかもしれない、とのことです。


あるご縁で張子璇さんのポートフォリオを拝見する機会がありまして、さらに「Kosen」さん名義のInstagramにもアクセスし、美しい色彩に魅せられました。日本ではちょっと見かけないような動植物や風景、オブジェなども登場して、なんとも不思議な気分に。ウィッチンケアは、テキストは「日本語」に縛られていますが、でもヴィジュアルに国境はないぞ! と思い、写真での参加をお願いしたのです。


ちなみに「どんな音楽が好きですか?」と尋ねたら、いま気になっているのはKayba/Lomme のExplore というアルバムだと。さっそくSpotifyやYouTubeで聞いてみたら、これはいわゆるロフィ(Lo-Fiヒップホップビート)とかチルホップとかいわれている...じつはいまこれを書いているときのBGMが「Explore」でして、心地好くてチルしそうだ。




表紙画像の他に、張子璇さんの最近の作品をもう1枚、掲載します。これは、第14号の中でかなり重要な場所にある作品。誌面ではモノクロでの掲載ですが、ここでは許可を得て、カラーで。そして、ぜひ張子璇さんのInstagramにもアクセスしてみてください。





ウィッチンケア第14号は現在印刷工程。完成までもう少しお待ちください。前号をお取り扱いいただいた書店の多くからも、再びご注文をいただいています。またアマゾンでも予約受付中。みなさま、どうぞよろしくお願い致します。

★ウィッチンケア第13号を手に取れる書店

https://note.com/yoichijerry/n/n51bd3f9f975b

★Amazon予約ページ

https://tinyurl.com/yzau6mcf



2024/03/14

ウィッチンケア第14号校了!

暖冬気味なのかと思われた2024年初頭、しかしながら3月になってもけっこうしつこい寒さが続くなか...本日午前、ウィッチンケア第14号無事校了です。寄稿者、制作関係者のみなさま、ありがとうございました。そして、ここからは(ネットを含む)書店のみなさまのお世話になることに。みなさまあっての小誌、と今回もあらためて肝に銘じます! ひとりでも多くの読者に届くことを、切に願いつつ。



今号ではモノクロ面の紙が変わりました。《オペラホワイトマックス》から《アズーリ AT》へと。また今号の表紙まわりはグロスPPで仕上げました。

真っ白なスニーカーがアイキャッチの第14号。取次会社の(株)JRCと取引のある大型書店さま、また弊者(yoichijerry/not「社」)と直取引のある独立系書店さまでは、早ければ3月29日(金曜日)頃から並び始めるはずです。



 

ウィッチンケア第14号(Witchenkare VOL.14)
発行日:2024年4月1日
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりー/発行人の屋号)
A5 判:248ページ/定価(本体1,800円+税)
ISBN::978-4-86538-161-0  C0095 ¥1800E


【寄稿者/掲載作品】〜「もくじ」より〜

008 谷亜ヒロコ/フィジカルなき今
012 鶴見 済/植物実験をしていた頃
018 古賀及子/えり子さんの失踪
024 木村重樹/〝ほどほど〟のススメ/あるいは/続「本当は優しい鬼畜系」の話
030 オルタナ旧市街/長い長いお医者さんの話
034 我妻俊樹/ホラーナ
040 トミヤマユキコ/人体実験み
044 九龍ジョー/ウルフ・オブ・丸の内ストリート
052 内山結愛/散歩、あるいはラジオ
056 長谷川町蔵/チーズバーガー・イン・パラダイス
062 小川たまか/桐島聡のPERFECT DAYS
068 コメカ/工場
074 星野文月/友だちの尻尾
080 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
086 絶対に終電を逃さない女/二番目の口約束
092 武田 徹/立花隆の詩
098 3月クララ/ゼロ
104 加藤一陽/俺ライヴズマター、ちょっとしたパレーシア
108 木俣 冬/アナタノコエ
112 稲葉将樹/人工楽園としての音楽アルバム ~ドナルド・フェイゲンとケニー・ヴァンス~
118 武塙麻衣子/かまいたち
124 多田洋一/優しい巨人と美味しいパン屋のころ
134 宇野津暢子/休刊の理由~「港町かもめ通信」編集長インタビュー
140 中野 純/うるさいがうるさい
144 すずめ 園/まぼろし吟行
150 仲俣暁生/そっちはどうだい?
156 藤森陽子/富士の彼方に
162 武藤 充/街の行く末
166 朝井麻由美/裂けるチーズみたいに
170 宮崎智之/人生の「寂しさ」について
176 野村佑香/地中海の詩
182 柳瀬博一/湧水と緑地と生物多様性 ~「カワセミ都市トーキョー」の基盤~
188 吉田亮人/そこに立つ
192 美馬亜貴子/拈華微笑 ~Nengemisho~
198 久禮亮太/フラヌール書店一年目の日々
204 かとうちあき/A Bath of One’s Own
208 清水伸宏/業務用エレベーター
214 ふくだりょうこ/にんげん図鑑
220 荻原魚雷/妙正寺川
224 蜂本みさ/おれと大阪とバイツアート
230 東間 嶺/嗤いとジェノサイド
236 久保憲司/吾輩の名前はチャットGTPである
242 参加者のVOICE
247 バックナンバー紹介 

編集/発行:多田洋一
写真:張 子璇(Zhang Zixuan/Kosen)
Art Direction/Design:太田明日香
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
印刷/製本:株式会社シナノパブリッシングプレス

《2010年4月創刊の文芸創作誌「Witchenkare(ウィッチンケア)」は今号で第14号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、42名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました!》


★書店関係の皆様、小誌第14号(BNも)のご注文は(株)JRCの下記URL、

http://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html

またはBOOKCELLAR、

https://www.bookcellar.jp/publishertop/list/740

にて、よろしくお願い致します。


そして、アマゾンでの予約も開始しました!

みなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます!


[公式SNS]

【Twitter】

 

2024/02/29

次の「ウィッチンケア」、煮込み中。

  2024年4月1日の正式発行に向けて、鋭意編集作業中のウィッチンケア第14号。東京はまさに三寒四温な日々が続きますが...なんだか今年は桜の開花が早めとの情報も。明日から3月、ここからはドドドっと進めたく存じます。


現在、表紙まわりのレイアウトは概ね決定。アート・ディレクションは前号に引き続き太田明日香さんが担ってくださっています。写真家は、第13号の千賀健史さんから日本の美大に留学経験のある中国人の女性写真家・Kosenさんへとバトンタッチ。Kosenさんについては後日あらためてご紹介しますね。





寄稿者との、最終の原稿やりとりを重ねています。この作業はさらに加速し、来月前半には概要を発表できるよう頑張ります(頑張ってます)。そして、書店様向けの販売(委託含む)予約をBOOK CELLARで、世界の皆様向けの予約をアマゾンで開始しました(書影や寄稿者名は後日追加します)。


【BOOK CELLAR】

https://www.bookcellar.jp/product/detail/1823777


【amazon.co.jp】

https://www.amazon.co.jp/dp/4865381619


なお第3号〜第13号については(とくに古い号については)、小誌お取り扱い書店以外ですと《Witchenkare STORE》でも購入可能。どうぞよろしくお願い致します。


【ウィッチンケアを手に取れる書店】

https://note.com/yoichijerry/n/n51bd3f9f975b


【Witchenkare STORE】

https://yoichi041.stores.jp


ということで、次号の「ウィッチンケア」発行に向けて諸々、ぐつぐつしています。Web上でこれまでの掲載作が無料で読めるnote版《ウィッチンケア文庫》にも、あらたに蜂本みささん(イネ科の地上絵)、長谷川裕さん(アマウネト──Kさんのこと)、はましゃかさん(穴喰い男)の作品を追加し、全30作にアップデート。皆様、ぜひアクセスしてみてください!


【note版《ウィッチンケア文庫》】

https://note.com/witchenkare/


...なんか、お知らせばかりでスイマセン。次回の更新では、より具体的なことをお伝えできるよう頑張る所存です!


2023/12/31

ウィッチンケア第14号、2024年4月1日に発行します!

 2023年...令和五年。ふだんは元号なんて役所関連の書類とかくらいでしか意識しないタイプの人間ですが、今年は「ああ、今はもう(『昭和』は言うまでもなく)『平成』でもないんだな」みたいに感じるできごとが多かったような気がします。


とにかく、いろいろ揺れた1年だったな。ジャニーズ、中東、自民党、年末になって吉本興業も揺れて、でも、それらの背景で一番揺れていたのはメディアなのではないか、とも。...なんだか茫洋としたボヤキを書き連ねていますが、2023年に顕在化した事象の「答え合わせ」というか「仕切り直し」というか、そんなことが2024年以降に良い方向性で進めばいいなと思っているし、こんな時代に「紙のメディア」を発行することの意味を、発行人としてあらためて考えたりもしています。


今年4月に発行した「ウィッチンケア」第13号は拙宅に若干と、あとは現時点での店頭在庫のみになりました。手にしてくださった読者のみなさま、そしてその土台を支えてくださった書店の方々にあらためて感謝いたします。2024年4月1日に発行予定の次号では、さらに新しい試みを誌面に反映させようと、長かった夏の終わりごろから準備を進めてきました。年明けには具体的な編集作業に入りますので、ビジュアル、掲載作品とも、その「試み」がうまく伝わるような誌面づくりを心がけます。桜が咲くまであと数ヶ月、どうぞお楽しみに! 具体的な内容については1月末頃から適宜、ブログやSNSにてお伝えしていく所存です。


冒頭で「時代が変わった」みたいなことを書きましたが、2023年はビートルズの新曲やローリング・ストーンズの新譜が出たりして、レジェンドのアップデートにもびっくりしました。そんななか、私(←発行人)が中学生のころから好きなピーター・ガブリエルも21年ぶりのオリジナルアルバムをリリースしまして、今年はその中の1曲で〆、とします。イントロのピアノがショパンのあの曲みたいでやや不吉だけれど、でも2分47秒あたりのridiculous, sublime、という言葉の響きが印象的な「Playing For Time」。




2023/06/01

ウィッチンケア第13号のまとめ


ウィッチンケア第13号(Witchenkare VOL.13)

発行日:2023年4月1日
出版者(not社):yoichijerry(よいちじぇりー)
A5 判:224ページ/定価(本体1,600円+税)
ISBN::ISBN::978-4-86538-146-7 C0095 ¥1600E


【寄稿者/掲載作品】 ~「もくじ」より

006 荻原魚雷社会恐怖症
010 中野 純臥学と歩学で天の川流域に暮らす
016 野村佑香おしごと 〜Love Myself〜
022 加藤一陽リトルトリップ
028 蜂本みさせんべいを割る仕事
034 コメカさようなら、「2010年代」
040 木俣 冬まぼろしの、
044 久禮亮太フラヌール書店ができるまで
050 すずめ 園惑星野屋敷
058 荒木優太不届きものの後始末
062 美馬亜貴子スウィート・ビター・キャンディ
066 武田 徹鶴見俊輔の詩 〜リカルシトランスに抗うもの〜
072 久山めぐみ坂元裕二と普通であることとメロドラマについてのノート
078 柳瀬博一カワセミ都市トーキョー 序論
086 朝井麻由美削って削って削って
090 武田砂鉄クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
096 宇野津暢子好きにすればよい
102 多田洋一パイドパイパーハウスとトニーバンクス
116 トミヤマユキコ変名で生きてみるのもええじゃないか
120 長谷川町蔵ルーフトップ バー
126 小川たまか別の理由
132 吉田亮人写真集をつくる
136 谷亜ヒロコホス狂いと育児がほぼ同じだった件
140 武藤 充氷武藤家の足跡
144 久保憲司余命13年
150 仲俣暁生ホワイト・アルバム
156 柴 那典ベーグルとロースとんかつ
162 清水伸宏アンインストール
170 ふくだりょうここの後はお好きにどうぞ
174 矢野利裕3年ぶりの合唱──『学校するからだ』のアナザーストーリーとして
180 藤森陽子梅は聞いたか
184 木村重樹アグリーセーター と「本当は優しい鬼畜系」の話
190 宮崎智之書くことについての断章
196 東間 嶺口にしちゃいけないって言われてることはだいたい口にしちゃいけない
202 かとうちあきおネズミ様や
206 山本莉会かわいいみんなのおだやかでない話
210 我妻俊樹北極星
218 参加者のVOICE
223 バックナンバー紹介

編集/発行:多田洋一
写真:千賀健史
Art Direction & Design:太田明日香
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
印刷/製本:株式会社シナノパブリッシングプレス


※ウィッチンケア第13号を手に取れる書店

※たたり 〜ノベライズ・ウィッチンケア第13号〜
(下記URLを読むと第13号の全体がざっくり見渡せます)

※帯とか付けたほうがわかりやすいし売れるよ
(ウィッチンケア第13号編集後記)

※イベント報告と一人出版者(not 社)内在庫について



〈2010年4月創刊の文芸創作誌「Witchenkare(ウィッチンケア)」は今号で第13号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、37名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました!〉


【公式SNS】





※BNも含めamazonでも発売中!
http://amzn.to/1BeVT7Y

書店関係のみなさまへ
小誌は下記サイトよりどの取次会社経由でも、直取引でも注文可能です。
https://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html
https://www.bookcellar.jp/publishertop/list/740


Vol.14 Coming! 20240401

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yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare