今号は3月25日午前中に完成品が拙宅へ、との予定を組みましたが、物流の世界はたいへんそうで、到着したのが午後2時過ぎ。それでもその日のうちに、まず寄稿者さまなど関係者への発送。26日は予約注文をいただいた書店さまへの発送。そして27日は東京都内のいくつかの書店さまへの直納でクルマを発動。
毎年この日は浮かれ気分なのです。校了までは自室に館詰め...そこからの開放感で、ついついBGMの音もデカめになりがち。桜は、ちょうど咲き始めでした。↓の写真は中野あたりの信号待ちで写したもの。
さて、正式発行から2週間と少しが過ぎました。昨年は某大手ネット書店が正式発行日に在庫切れ、という事案でして、今年はその反省を踏まえてかなり綿密にことを進めていたはず...なんだけれども、またもや不測の事態が。くどくど書いても仕方ありませんが、要は某大手ネット書店がPO(purchase order)の相手先を間違えた、と(小誌取り扱いのJRCさんではなく大手N社に...)。このことが判明するまでに1週間、その後のやりとりで、復旧したのが昨晩(4月16日)ですもの。「○○○○でも買えますよ」とポストしてくださった寄稿者のファンのみなさま、申し訳なかったです。「まだ届かない」といったSNSの書き込みを見るたびに、消え入りたくなりました。There is no use crying over spilt milkですが、ご迷惑おかけしました(いまさらですが、在庫、しっかり揃っています)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4865381732
3月29日、本サイトなどにアップした「(仮)ウィッチンケア第15号が手に取れる書店」は、週明けにでも「(仮)」をはずそうと思っています。新たなお取引先が増えたり、諸般の事情で今回は連絡をいただけなかったりと悲喜交々ではありますが、第15号はこの体制で進んでいこうと。みなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます。刷り部数は今号も1200、1000だとちょっと心許なくて、でも200増えると「ちょっと大丈夫かな?」と感じる、そんな身の丈の媒体です。
そして小誌は表紙に内容を示唆する文言などがないため、ネットに掲載した【もくじ】以外は「読んでみてのお楽しみ」なのでありますが、もう少ししたら恒例の《寄稿者&作品紹介》を公式ブログ(とnote)で始めます。今号は寄稿者が47名。5月中にはコンプリート、の予定です。
そしてそして、来月5月11日に開催される「第40回文学フリマ東京」に、今年も「ウィッチンケア書店」として出店しますので、ぜひご来店ください。
https://c.bunfree.net/c/tokyo40/1F/M/24
この機会に、リアルでご挨拶できていない方とも、ぜひお目にかかりたいです。みなさま、2025年4月1日に正式発行となりました文芸創作誌「ウィッチンケア」第15号を、引き続きどうぞよろしくお願い致します!
(仮)ウィッチンケア第15号が手に取れる書店
https://note.com/yoichijerry/n/n9089f16965e1
(下記URLを読むと第15号の全体がざっくり見渡せます)
008 綿野恵太/ロジスティクス・ディストピア
014 藤森陽子/だいたい蒸籠で蒸すといい
018 渡辺祐真/無益評論家として生きていく
022 木俣冬/イケメンという言葉の黄昏に
028 カツセマサヒコ/宙を跳ぶ
038 関野らん/死者の尊厳
042 木村重樹/『いなくなっていない親友』のこと
052 鶴見済/推す気持ちがわかっていない
058 武塙麻衣子/ひょうすべ
064 加藤一陽/俺のヰタ・セクスアリス
070 朝井麻由美/エモーショナル・ドリーム
076 中野純/男性の乳首には隠す価値がある
082 早乙女ぐりこ/蜘蛛と鬼ババ
088 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
094 内山結愛/散歩、あるいはスーパーマーケットとTwitter
098 佐々木敦/おそらく実現されることはないであろうわたくしの夢のひとり出版社の、もしも実現したとしてもおそらく実現できることはないであろう、夢の刊行予定リスト
106 清水伸宏/給水塔 もしくは、ヒマジン・オール・ザ・ピープル
112 絶対に終電を逃さない女/ちょっと疲れただけ
118 長谷川町蔵/ミックステープを聴いた朝
124 かとうちあき/宇宙人に会った話
128 多田洋一/山崎さんの殺人事件
140 星野文月/野良犬に月
146 コメカ/カニ人間
152 小川たまか/記録と記憶と証言
158 武田徹/いくじなしのむうちゃん!
162 蜂本みさ/編み物前線
168 宮崎智之/補欠論
174 3月クララ/ここから始まる
178 稲葉将樹/下妻〝書店〞物語 1980年代
184 すずめ園/幸せにしてあげる
190 荻原魚雷/先行不透明
194 仲俣暁生/橋本治の書物観
198 トミヤマユキコ/ひとりっ子という生き物の宿命
202 吉田亮人/小さくて、美しい
206 野村佑香/はじめの一歩
212 久禮亮太/フラヌール書店二年目の日々
218 うのつのぶこ/生きててくれればそれでいい
222 武藤充/チャネラー・足立幸子さんとの出会い
226 ふくだりょうこ/お薬をお出ししておきますね
230 我妻俊樹/スクールドールズ
236 美馬亜貴子/生存学未来論
242 久保憲司/アーティフィシャル・インテリジェンス
248 谷亜ヒロコ/折田さんは自分推し。
252 柳瀬博一/日本は東京以外でできている
260 東間嶺/(概略)アプデしない生き方のせいで殺されてしまった先生とわたしに関するおおよそ4000字のテキスト。
274 バックナンバー紹介
【公式SNS】
http://www.facebook.com/Witchenkare
X(旧Twitter)
https://twitter.com/Witchenkare
https://www.instagram.com/explore/tags/witchenkare/
note
《2010年4月創刊の文芸創作誌「ウィッチンケア(Witchenkare)は今号で第15号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に」と寄稿依頼した、47名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました。》