2014/03/31

タモリと久美堂

ウィッチンケア第5号の正式発行を明日に控え、この週末はずっと外回りをしていました。そのためメールなどの返信が遅くなり、ご迷惑をかけたみなさま申し訳ありませんでした。

それで、今日は事務的なことを片っ端から、と思っていましたが、どこからともなく聞こえてくる「今日でいいとも! 最終回」情報。テレビを見ていなくても、FBでの話題が桜かタモリばっかり...それで、録画予約はしたのですが、やっぱり「いいとも!」はお昼だよな、と思い直して生放送視聴しました。何年ぶりだろう〜!? 前回見たオザケンは録画だったし、その前って...でも「いいとも!」っておそば屋さんやフェリーの待合所みたいな場所にあるテレビで眺めると、けっこういい風情だったりしたな。


それで、こんな機会なので私のタモリ体験を書いておこうと思いました。じつは、タモリのコメントをもらいにいったことがあるんです、アルタまで。いま調べ返してみたら、1999年。「いいとも!」はそのときでも充分長寿番組だと思っていましたが、私まだ30代だったのか。

曜日は忘れましたが「インスタントイングリッシュ ―おばちゃん海外輸出計画― 」というコーナーがあったんです。担当していたのは極楽とんぼ(山本圭一さんのいた頃の)。簡単な英会話をダジャレ風に身につけよう...まあ「What's Your Name?」を「風呂入っちゃうね」と覚えましょうみたいな感じなんですが、このコーナーを本にすることになり、私が構成/編集/テキスト(視聴者投稿の再構成といくつか書き足し等)、イラストを山口マナビさんが担当し、1冊にまとめました。でっ、せっかくの番組公認本なんだからタモリからのコメントもあとがき風に掲載しようということになり、短い時間ですが話を聞きにいったのです。当時の不思議な感覚はいまも忘れません。その頃は下北沢に住んでいたのですが、取材の準備を進めているうちにお昼になり、テレビにタモリ登場。15分くらい見て家を出て小田急線へ。アルタの裏口から入ってスタジオに着くと、ちょうど番組の終わり頃。あっ、リアル大橋マキさんかわいい! なんて感じでしばらく待っているとディレクター氏と担当編集者の話がまとまり、奥のカーテンが付いた小さな打ち合わせ席へ。目の前にタモリ。ごくごく常識的で礼儀正しく、こちらの質問にきちんと答えてくれながら、少しだけおもしろい逸話も。30分くらいでしたかね。お礼を述べて退室し、きっとタモリはもう俺のこと忘れてるだろうな、と。あっ、この本。いまでもアマゾンで買えますよ!
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というわけで「いいとも!」は終わりましたが、ウィッチンケア第5号はこれからです。今日は町田の老舗書店・久美堂に営業にいってきました。ここは私が子どもの頃からマンガや参考書を買い続けてきたお店。ぜひお取り扱いいただきたいと、アポイントを入れて伺い、嬉しいことにOKをいただきました。ありがとうございます!

正式発行までにできることはやりました。みなさま、小誌をどうぞよろしくお願い致します。下の写真は久美堂の帰りにバスを途中下車して見た、市民球場の桜。


2014/03/27

10ミリ通過と先行販売情報

 ウィッチンケア第5号、本日無事私の手元に届きました。さっそく関係者などへの送本作業をしたのですが、なにより嬉しかったのは、大増ページをしたにもかかわらず、クロネコメール便の「厚さ測定定規」での10ミリの枠をぎりぎりクリアしたこと。これが通らないと送料が80円から160円に倍増するわけでして...ほっと一安心。



さてそんな第5号は、すでに下記のお店に配送済みです。明日には店頭に並んでいるかと思いますので、お近くの方はどうぞ、消費税増税前にお求めください!

そして週末には、全国の主要書店でもお取り扱い開始予定です。みなさまどうぞよろしくお願い致します!


東京都
【世田谷区(下北沢)】
古書ビビビB&B古本 ほん吉
【渋谷区】
ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ青山店
【目黒区】
ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ自由が丘店
 ※「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ」は小誌掲載写真を撮影した徳吉久さんのお店です。
【中野区】
タコシェ
【杉並区】
古書音羽館
【あきる野市】
少女まんが館

京都府
【京都市】
ガケ書房

2014/03/24

誰が何を書いているの?(編集後記に代えて)

ウィッチンケア第5号はもうほどなくできあがりますが、今号にも「まえがき」「あとがき」「編集後記」のような、発行人から読者へのメッセージ的な欄は設けませんでした。いろいろな方から「あったほうがいいよ」とアドバイスも受けたし、なにより自分だって、書店で気になった本を手にとり、「これなんなんだろう?」と手がかり的に試し読みするのはそれらなのですけれど...まあ、これからここに書く文章が、いわゆる「編集後記」的な役割を果たせれば嬉しく存じます。

小誌に興味を持ってくださった方からよく言われるのが「○○さんが書いているんですね」というようなこと。はい! そうなんですよ!! と笑顔で答える私ですが、じつは心の中で「もうちょい踏み込んでください!」と願っていたりするのが常であります。「が」だけでなく「を」も気にしてもらえると、つまり「○○さんが○○を(あるいは○○について)書いているんですね」というふうに捉えていただけると、そこで初めて「ああ、これそういう本なんだ」とわかってもらえるのかも、と。...ってここまで書いてみて、やっぱり発行人による「小誌はこういう本ですので読者のみなさまわかってください」という口上は無粋にしか思えないのですが、しかし私はべつに粋人ではありませんので今日は言います。小誌は「○○を」に注目して読むと、さらにおもしろいものになりますよ!

そしてこの機会にもうふたつだけ言います。

その1。どうぞ小誌の名前を覚えてください! ウィッチンケア、です。「ィ」と「ッ」、小さいのがふたつ並びます。ロゴのスペルはWitchenkare。ややこしそうですが、キッチンウエア(Kitchenware)の「K」と「w」を入れ替えただけですので、ぜひ覚えてください。

その2。つい最近、ある方が小誌を「文芸総合誌」と...! 文芸誌、とはよく言われますが、総合まで付くとなんだかものすごいものになるなぁ。発行人は、自分では「文芸創作誌」と名乗っています。「文(を)芸(とする人が)創作(したものを)誌(纏めました)」。これは第2号からで、じつは創刊時はリトルプレスと名乗っていました(いろいろ個人的葛藤があったわけでして...)。



以上です。近々発売されるウィッチンケア第5号を、みなさまぜひお楽しみください!

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2014/03/21

ウィッチンケア第5号と88の言葉

第3号発行時から始めた「88の言葉」。4月1日に正式発行するウィッチンケア第5号に掲載する34作品に登場する88の言葉をランダムにピックアップしてリンクを貼る...こんなしちめどくさいことをなんのためにする...しかも手間の割りにはパッと見、「ん...!?」ってな感じもする...しかし始めたことだから今年もする...というわけですが下記のいくつかの言葉にぴんときたら、どんな使われ方をしているのか、ぜひ小誌を手にとって確かめてみてください!

トニオ・クレーゲルまんが日本昔ばなしアバンギルドFacebook肉豆腐スワロフスキー多肉植物The Dreamingマルカワinstagram惣菜パンGENIEふちがみとふなと青野聰恋愛依存症ローリン・ヒルラハイナ鯨飲馬食沢通り/モナ・シンプソン三尸WAAV(ワーブ)池尻大橋ヤスオさんさよならクロール縄文海進メトロどうしてこんなところにハリーの災難プラザ合意後ろの家ジョン・C・リリー濱野智史地学室アール・ブリュットど根性ガエルキンシャサ来たるべき写真のためにシャネルスーツ旭屋書店銀座店三浦しをんクリストファー・ノーラン小林司ドゥルッティ・コラム少量多品種生産メタボ健診キム・ゴードン三業地ニーチェは、今日?航空幕僚長D-デイピカデリー・サーカスP−90白い波の荒野へご開帳ホワイトキューブMAO阻害剤ビル・ブラッフォードJK世界に一つだけの花Synecdoche, New York虹色の言魂─ロック・ミュージシャン名言集ムンバイジミー・ペイジヨコハマ買い出し紀行タッパー一目惚れ新月東京マラソン平間駅ミドリガメセロハンダグマー・クラウゼ女ま館野村美月スパムムスビラ・モンテ・ヤングゴミ屋敷昏睡パジャマ一本道明晰夢ウィリアウム・クラインタワー投資顧問アイリッシュ・セッターフジロック

これらの言葉を使ったのは、以下の34名。どうぞよろしくお願い致します。

【ウィッチンケア第5号寄稿者】
我妻俊樹岩崎眞美子江口研一枝野幸男小川たまか開沼博かとうちあき希屋の浦木村カナ木村重樹久保憲司後藤ひかり桜井鈴茂将口真明武田徹多田洋一辻本力出門みずよ東間嶺友田聡中野純仲俣暁生長谷川町蔵播磨秀史藤森陽子北條一浩三浦恵美子美馬亜貴子谷亜ヒロコ柳瀬博一やまきひろみ山田慎吉田亮人吉永嘉明(五十音順)

Witchenkare(ウィッチンケア)第5号
発行日:2014年4月1日
出版社(者):yoichijerry(よいちじぇりー)
ISBN:978-4-86538-009-5
価格:本体1000円+税





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2014/03/19

Librairie à Paris/徳吉久さんの写真

創刊号より小誌のビジュアル(写真)を担ってくださっている徳吉久さん。徳吉さんとの出会いについては辛い焼きそばのエピソードともに以前書きましたが、今号では「表紙をお願いする」「寄稿者の作品とコラボする」だけではなく、より写真作家として作品で参加していただこうと思い、ページ構成とレイアウトに工夫を凝らしました。

総扉(表紙を開いた最初のページ)、そして各寄稿者の作品が偶数ページで終わった場合の左上(柱/ショルダー)には<Librairie à Paris>というクレジットがあり、そこには表紙とも連動した、徳吉さんが今年2月にパリで撮り下ろした写真を掲載。<だれかの本が流れ流れて、いまここにある>。そんな「本の旅」をテーマに撮影した作品群です。どうぞお楽しみに!

Witchenkare vol.5 P35/photo by Hisashi Tokuyoshi

2014/03/17

校了、そして内容詳細は……

ウィッチンケア第5号、本日無事校了しました。すでにアマゾンでの予約も始まっています。来週なかばには取次会社に納品し、早ければ週末(3/28〜29)にはご予約いただいた書店に届けられるよう、明日から製本作業に入ります。

今号は総ページ数246。ついに禁断の厚さ10ミリをちょっとだけ越えたかも。メール便の料金が倍になってしまったかもしれませんが(泣)、しかし内容充実の証ですので清々しい気分です(ちょっと「やっちまった...」感も)。



◆アマゾンのページはこちら
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 正式発行後にあらためて媒体概要をまとめますが、今号のコンテンツは以下の通り。寄稿者34名の新作書き下ろし作品はどれも数見開きに渡るもので、読み応え充分であります。

そして以前から「前口上も編集後記もなくてぶっきらぼうな本」と思われていたかもしれませんが、今回は冒頭に「words@works」という新設ページ……なんと言いましょうか、書籍の帯のような機能を私なりに考えて生み出した、作品(works)の言葉(words)を紹介するページでして……ええもう、書店で見かけたらぜひここを思い切り立ち読みしてください! 

CONTENTS

002……words@works
004……【目次】
006……柳瀬博一/16号線は日本人である。序論
014……木村カナ/本を食べて人のいのちをつなぐ方法
020……我妻俊樹/インテリ絶体絶命
030……後藤ひかり/冬の穴
036……枝野幸男/歌は世につれ。〜秋元康・AKB戦略と日本経済〜
042……開沼 博/ゼロ年代に見てきた風景
050……美馬亜貴子/ワカコさんの窓
060……桜井鈴茂ここではないどこかへと絶えず思ってきたし今だって思っている
066……長谷川町蔵/プリンス・アンド・ノイズ
074……武田 徹/カメラ人類の誕生
082……久保憲司/デモごっこ
090……辻本 力/退廃的な、おそらく退廃的な
096……かとうちあき/カエル爆弾
104……中野 純/自宅ミュージアムのすゝめ
110……将口真明/葬儀、ケンタウロスαの流儀
118……仲俣暁生/ダイアリーとライブラリーのあいだに
124……小川たまか/三軒茶屋 10 years after
130……播磨秀史/ハリーの災難:住宅編
136……北條一浩/地上から5cm浮いていたあの時代のこと
144……谷亜ヒロコ/今どきのオトコノコ
150……木村重樹ピーター・ガブリエルの「雑誌みたいなアルバム」4枚:雑感
156……江口研一~Money making Mount Vernon~ 僕の脳内ニューヨーク
162……藤森陽子/欲望という名のあれやこれや
168……多田洋一/萌とピリオド
176……吉田亮人/始まりの旅
182……やまきひろみ/合鍵
190……山田 慎/音楽 日本 京都
198……三浦恵美子/〈TVガーデン的シネマカフェ〉試案
204……吉永嘉明/ポケットの中には
210……友田 聡/走れ、天の邪鬼
214……希屋の浦/奇会的純情観測
218……東間 嶺/《辺境》の記憶
224……岩崎眞美子/波のリズム〜心地よい死へのレッスン〜
230……出門みずよ/よき日にせよとひとは言う
242……参加者のプロフィール


Witchenkare(ウィッチンケア)第5号
発行日:2014年4月1日
出版社(者):yoichijerry(よいちじぇりー)
ISBN:978-4-86538-009-5
価格:本体1000円+税









【チラシ】 
 ※どなたさまもご自由に頒布してください! 


2014/03/09

只今最終校正作業中

ウィッチンケア第5号はただいま最終校正作業中。今号も大西寿男さんが超人的な眼力で校正、そして組版に尽力してくださっています。

大西さんとの出会いについては以前にも書きましたが、著書「校正のこころ」は教わることの多い本。副題にある「積極的受け身」という一節、深いです。現在アマゾンでもプレミア価格ですが、ぜひ入手してご一読を!

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2014/03/07

ウィッチンケア第5号は4月1日発行です


<媒体概要>
Witchenkare(ウィッチンケア)第5号
発行日:2014年4月1日
出版社(者):yoichijerry(よいちじぇりー)
ISBN:978-4-86538-009-5
本体:1000円+税
http://www.facebook.com/Witchenkare
https://twitter.com/Witchenkare

写真:徳吉久
アートディレクション:吉永昌生
校正:大西寿男
編集/発行:多田洋一
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
http://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html

※amazonでの予約、始まりました!
http://amzn.to/1hUTdjV

【寄稿者】
我妻俊樹岩崎眞美子江口研一枝野幸男小川たまか開沼博かとうちあき希屋の浦木村カナ木村重樹久保憲司後藤ひかり桜井鈴茂将口真明武田徹多田洋一辻本力出門みずよ東間嶺友田聡中野純仲俣暁生長谷川町蔵播磨秀史藤森陽子北條一浩三浦恵美子美馬亜貴子谷亜ヒロコ柳瀬博一やまきひろみ山田慎吉田亮人吉永嘉明(34名/五十音順)

Vol.14 Coming! 20240401

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