前号より寄稿者が5名、ページ数も28ほど増えて厚くなった「ウィッチンケア第15号」。制作費、諸経費(送料etc.)、そして販売価格も高くなってしまい...そりゃコロナ禍明け頃からのインフレ傾向でいまや「ワンコインランチ」なんて言葉もほぼ“死語”なんだから、とは思うものの、あいかわらず紙の雑誌にとってはなかなかたいへんな世の中です。
今号が初参加となった6名のみなさま(作品掲載順:綿野恵太さん、渡辺祐真さん、関野らんさん、山本アマネさん、早乙女ぐりこさん、佐々木敦さん)、ご寄稿ありがとうございました。そして引き続きご寄稿いただいたみなさまにも、改めて御礼申し上げます! みなさまのおかげで、今号も無事世の中に送り出すことができました。さらに、ヴィジュアルをがっしり支えてくださった写真家・圓井誓太さんとデザイナー・太田明日香さんにも感謝致します。
個別の寄稿作については、29日までに全作の〈寄稿者&寄稿作品紹介〉を公式サイトにアップ致しました。元来は創刊とほぼ同時に始めたBLOGGERが《純・公式》なんですけれども、いまでは見映え/インターフェイスともnoteの方がベターでありまして、ですので今号からのSNS告知はnoteのURLだけを貼っています(BLOGGERも更新しているんです、が)。みなさま、ぜひ、https://note.com/yoichijerry にて、各作品の引用箇所などお楽しみください! あちこち、いろいろ、ガチャ的に!! 明日(2025.6.1)には〈まとめ〉ページもアップ致しますので、ぜひそちらからも、あちいろガチャで。
前号の《編集後記》でも書きましたが、第15号でも誌面は発行人が必要だと考える要素だけで構成しました。「どういう本なの?」「見た目で内容が分かりにくい」「無愛想で読者を向いていない」等々、...ずっと言われ続けていまして、でもいまの時代、それらを「フィジカルな本」単体で備えなきゃいけないものなのか。(この場を含めた)ネットとの総合力で諸々補完し合って、「ブツのLOOKS」はいまのままでいいのではないか、と。このこだわりは、発行人/編集者を交代させないと変わらないかもしれない。。。
今号をつくりながらみっつのことが何度か発行人の頭を過ぎりました。
ひとつめは仲俣暁生さんの〈寄稿者&寄稿作品紹介〉でも触れた、「ダイナソー性(!?)」について。小誌は2010年の創刊以来、PDF入稿〜校了〜製本〜拙宅と取次会社に納品〜書店にて販売という行程で発行し続けていますが、この15年余で新しい「ものづくりの仕方」「流通のさせ方」が次々と始まっているわけでして。
ふたつめは「SNSの変容」...ウィッチンケア(および発行人)のアカウントは現在X、Facebook、note、Instagram、tumblr、つい最近始めたThreadsにありまして、Xについては《寄稿者アカウントのリスト》をつくってなるべく見るようにしています。Xは...Twitter時代から長く眺めていますが、現時点で今号寄稿者のうち恒常的にポストしている方が十数名、各種告知とリポストがメイン、がやはり十数名、あとの方は元々アカウントなし/アカウント削除/あっても更新せず/メインが他のSNSに、といった感じでしょうか。
...みなさま、いつもはどこにいらっしゃる!? せっかく小誌の告知をしていただいたのに、発行人が見落としているSNSも少なくなさそうで、申し訳ありません。
そしてみっつめ。発行人の体質はどうしようもなくライター/編集者で、ここの改善が、ずっと小誌の課題であると。綿野恵太さんの寄稿作で言及されている「ポスト・フォーディズム」のスキルを...頑張ります。
それでは、今日明日をひと区切りとして、今後は第15号の販売促進活動と併行しつつ、よりヴァージョン・アップした次号に向けて動き始めようと思います。そして、こういうときの1曲……今日の(発行人まわりの)SNSでは、来年2月に来日公演するmy bloody valentineのチケットがとれねーっ、という話題が多くて(寄稿者の内山結愛さんは無事GET、3月クララさんは残念無念...)。
私はマイブラの『Loveless』、1991年にとあるレコード屋のBGMで聞いて買いました。なんかいいのないかな、とガサゴソやってるときにかかっていて、良いなぁと思いつつも誰の曲か分からなくて、3曲目の「Touched」のねじれプログレ感でぐっと持っていかれて、それで、続く4曲めの「To Here Knows When」がキラキラ洪水みたいに始まって「これしかない!」と。ちなみにそのとき手に持ってたのがニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」の12インチ...結局両方とも買ったけれど、どっちが、と問われれば圧倒的にマイブラです。なので、↓。