2025/05/22

VOL.15寄稿者&作品紹介40 武藤充さん

 ウィッチンケア第12号からの寄稿者・武藤充さんは毎回、既存の「町田ガイドブック」などには決して載っていないような、生き証人的な東京都町田市の話を書いてくださっています。武藤さんに私(←発行人)がお原稿を依頼することになった経緯については、初回の寄稿作〈日向武藤家の話〉での紹介文をぜひご参照ください。さて、そんな武藤さんから今回届いた一篇は、極めて個人的なできごとながら、とても数奇、としか言い表せないノンフィクション・エッセイ。武藤さんがあるご縁で知り合った、足立幸子さんとの交流を回想したものでした。なお作品タイトルには「チャネラー・足立幸子さん」とありますが、じつは、武藤さんの初稿では「チャネラー? 足立幸子さん」だったのです。...私も迷いましたが、「?」が付いていることで読む方が余計に混乱しないかと思い、ご相談のうえで現行のタイトルに(...足立様、失礼致しました)。




足立さんの著書「あるがままに生きる」(ナチュラルスピリット/2009年)、Amazonの紹介文には〈「波動」「直観」という生き方を人々に浸透させた必読書! 新しい時代の生き方のお手本になる1冊です。直観に従い、宇宙と調和して生きること、波動を上げる大切さの本質をとてもシンプルに教えてくれます。あらゆる「スピリチュアル本」を読みつくしたかたでも最後に手元に残しておきたい1冊です。!〉とあり、〈累計25万部超えの大ロングセラー!〉だと。...武藤さんは本作において、足立さんとの初対面の印象を「面食らった」「怪しいなあ」などとも記しています。それでも、「懸命に話し続ける足立さんに対し、シャープな感覚と不思議な温かさを感じ」、その後、家族ぐるみの付き合いを足立さんご兄妹と始めるのです。そしてご縁が深まった武藤さんは、足立さんの制作するアート作品を扱うギャラリーを、町田の商店街の一角にオープンさせることになりました。


「ギャラリースペースSachi」と店の名前も決まり...この先の展開は、ぜひ小誌を手に取ってお確かめください。時を経て、筆者はかなり冷静な筆致で記されていますが、一連のできごとがあった1993年頃は、どんなお気持ちで過ごされていたのか。ご心中、察し余るものがあります。


ウィッチンケア第15号(Witchenkare VOL.15)
発行日:2025年4月1日
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:276ページ/定価(本体2,000円+税)
ISBN:978-4-86538-173-3  C0095 ¥2000E


 あっという間にオープン前日となりました。昼過ぎには彼女も到着し、額装を終えた新しい作品たちが待ってました、と言わんばかりに荷を解かれ、作家と対話を始めました。彼女は一つ一つの作品を見ながら、商店街通り側の入口から順に絵を掛けていきます。すると上品な墨の線や金銀の点と線が会場に吸い込まれるように馴染んでいきます。しばらくして、小上がりの畳のところで細長い箱を開けて作品を観ている幸子さんに近寄ると、「あー私、こんな作品を描いちゃったのね」とつぶやく姿を目にしました。自分で描いたものを見て深く感心しているのです。不思議でした。僕が「『クリエイション』っていう領域はそんなものだろう」と思えるようになったのは、それから遥か後のことでしたが、今では、あのときのその場にいられたことが宝物のように思えます。


~ウィッチンケア第15号掲載〈チャネラー・足立幸子さんとの出会い〉より引用~


武藤充さん小誌バックナンバー掲載作品:〈日向武藤家の話〉(第12号)/〈氷武藤家の足跡〉(第13号)街の行く末〉(第14号)


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【最新の媒体概要が下記で確認できます】

https://yoichijerry.tumblr.com/post/781043894583492608/


Vol.15 Coming! 20250401

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