2026/05/28

vol.16寄稿者&作品紹介43 木村重樹さん

 ウィッチンケア第2号からの寄稿者・木村重樹さんには5月4日に出店した文学フリマ東京42でもたいへんお世話になりまして、どうもありがとうございました。そして木村さんの今号(第16号)への寄稿作〈あくまでもデビル──〝悪魔〞表象/いま、むかし〉...あっ、タイトルが「あくま」でも「デビル」「〝悪魔〞」、と高度な言葉遊びになっていることに今頃になって気づき、スイマセン。さらにもうひとつお詫びするとすれば、私(←発行人)は世間に疎いので、最初にお原稿をいただいたさい、作品冒頭から登場する「チェンソーマン」を知らず、そればかりかあろうことか「コンフィデンスマン」と混同して、あれ? 長澤まさみが出てるのはそんな内容だったっけ!? としばし困惑したという、スイマセン。ですけれども、木村さんがそれほどハマっということなので、テレビアニメ「チェンソーマン」第1期(全12話)は観ましてマキマさんのファンになりました。


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作品前半ではくだんの「チェンソーマン」などを題材に、人間と悪魔の関係性についての考察がなされています。とくに、“悪魔との契約”ということについては、有名なクロスロード伝説にも触れられていたりして...たしか、ジミー・ペイジも契約を交わしていたのではなかったっけ? また「チェンソーマン」のデビルハンター(悪魔退治が生業)と契約する悪魔について〝「同胞を退治するデビルハンターと〝契約〞を交わす悪魔」って、いいんだろうか?〟〝だって長期的展望で言えば、自分たちの種族を殲滅する側に与しているわけだし〟という真っ当(常識人的?)な疑問から、そもそもなぜ悪魔が...このあたりで筆者が導き出したひとつの結論は、ぜひ小誌を手にとってお確かめください(ネタバレ禁止)。
作品後半では、まず1970年代のホラーブーム、とくに「悪魔」が冠された洋画がタイプ別に紹介されています。名前が挙がった作品の中で、私が観たのは「エクソシスト」と「ヘルハウス」だけでして...スイマセン(3度目の謝罪...)。この寄稿者&寄稿作品紹介がコンプリートしたら、恐る恐る観てみようと思っています。そして終盤では21世紀の作品、2016年の『哭声/コクソン』(곡성、哭聲)や2021年の『女神の継承』などについても。みなさま、本作をガイドとして、この夏の夜に肝を冷やす準備、進めてくださいませ。


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ウィッチンケア第16号(Witchenkare VOL.16) 発行日:2026年4月1日
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税) 
ISBN:978-4-8-6538-180-1 C0095 ¥2000E

 そういえば重要な〝悪魔〞映画が抜けていた。昨年、日本初公開から50周年を迎えた『悪魔のいけにえ』(The Texas Chain Saw Massacre, 1974)もまた、『エクソシスト』(The Exorcist,1973)や『ヘルハウス』(The Legend of Hell House, 1973)といったオカルト映画の本流とは異なり、いわゆる宗教的な悪魔は一切出てこない。その代わりに登場するのは、テキサスの片田舎で精肉業に従事する(見るからにマトモじゃない)奇天烈ファミリー。実は彼らは家に招いた旅行者を屠殺してはその人肉を加工して売り捌いていた……という悪魔的な所業が明かされる(つまり【タイプ②】に相当する)。メイン・キャラは電動ノコギリを振り回して大暴れする(ヒトの顔の皮を剥いだマスクを被った)殺人鬼レザーフェイスであり、そんな彼は(約半世紀後の日本に降臨した)チェンソーマンの原型(プロトタイプ)でもある。また作者の藤本タツキは、古今東西のホラー映画の熱烈なファンであることもつけ加えておこう。


~ウィッチンケア第16号掲載〈あくまでもデビル──〝悪魔〞表象/いま、むかし〉より引用~
※原文では「原型」にルビで「プロトタイプ」


木村重樹さん小誌バックナンバー掲載作品:私が通り過ぎていった〝お店〟たち〉(第2号&《note版ウィッチンケア文庫》)/〈更新期の〝オルタナ〟〉(第3号)/〈マジカル・プリンテッド・マター 、あるいは、70年代から覗く 「未来のミュージアム」〉(第4号)/〈ピーター・ガブリエルの「雑誌みたいなアルバム」4枚:雑感〉(第5号)/〈40年後の〝家出娘たち〟〉(第6号)/〈映画の中の〝ここではないどこか〟[悪場所篇]〉(第7号)/〈瀕死のサブカルチャー、あるいは「モテとおじさんとサブカル」〉(第8号)/〈古本と文庫本と、そして「精神世界の本」をめぐるノスタルジー〉(第9号)/〈昭和の板橋の「シェアハウス」では〉(第10号)/〈生涯2枚目と3枚目に買ったレコード・アルバムについて──キッス讃〉(第11号)/〈2021年「まぼろし博覧会」への旅──鵜野義嗣、青山正明、村崎百郎〉(第12号)/〈アグリーセーター と「本当は優しい鬼畜系」の話〉(第13号)/〈〝ほどほど〟のススメ/あるいは/続「本当は優しい鬼畜系」の話〉(第14号)〈『いなくなっていない親友』のこと〉(第15号)

 

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Vol.16 Coming! 20260401

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