ウィッチンケア第13号からの寄稿者・コメカさん...初寄稿作〈さようなら、「2010年代」〉は批評的エッセイだったものの、その後は小誌を小説発表の場にしておられまして、今号への寄稿作〈ゲームセンター〉でも独自の作風が際立っています。私(←発行人)はコメカさんのことを、TVOD(バンスさんと共同名義のテキストユニット)での評論活動で知りましたが、最近は、とくにXを拝見しているとニューウェーブ/テクノポップバンド「MicroLlama(マイクロラマ)」のメンバーとしてのポストが多く...コメカさんって、もしかすると、本質的にはクリティック<クリエイティヴ志向なのではないかな、なんて思ったりもしているのですが...いや、これは勝手な憶測ですね(スイマセン)。


ウィッチンケア第16号(Witchenkare VOL.16) 発行日:2026年4月1日
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりーは発行人の屋号)
A5 判:272ページ/定価(本体2,000円+税)
ISBN:978-4-8-6538-180-1 C0095 ¥2000E
またいつの間にか近づいてきていたツナギの男が、おれの筐体を覗き込みながら言う。
「そういう人が、口コミ伝いでも無しに偶然ここに辿り着いたのは、運が良いですよ」
ニヤニヤしながらそう言って、画面の数字をメモ帳に書き留めている。
「そういう人って?」
「まあ、これから通ううちにわかりますよ」
男はメモ帳を片手に店の中央にある柱に向かって歩いていき、かけられていたいくつかのホワイトボードのひとつに、なにか数字を書き入れ始めた。男が言う。
「なんでもいいから、名前を言ってください」
「は?」
「あんたが出したスコア記録ですよ。なんでもいいから、プレイヤー名を決めてください。そのゲームだと、この店で歴代第九位の記録。あんたそのゲーム、たぶんはじめてプレイしたんでしょ? すごいことですよ」
~ウィッチンケア第16号掲載〈ゲームセンター〉より引用~
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