武田砂鉄さんの今号掲載作を受け取った直後、世間では突如ショーンKさん問題が浮上。私は、彼については「とくダネ!」で何度か見かけたことがある程度にしか知りませんでしたが(最初見たときに「あれ、羽賀研二っていまコメンテーターなの?」と思った/古っ!)、印象としては「なんか言ってるけど、なに言ってんだかわかんない」...でっ、その印象はけっこう強くて、開局時のJ-WAVEのBGM風ナレーション(ex.地球環境、ひとりひとりが大切にしたいですね/ジェイウェイヴ〜♪)みたいな人だなぁと感じていました。ホラッチョ川上さんだとは思わなかった。
一昨々日、下北沢の本屋B&Bさんで、武田さんと栗原康さんの対談を見てきました。私は父の転勤で子どもの頃今宿のある福岡市西区に住んだことがあって、母親は伊藤ルイと少し交流があったとか(野枝の自然石の墓も触ったらしい)で、「村に火をつけ、白痴になれ」も買っていたので。そのときの武田さんは、栗原さんの思想や信条、さらにお人柄の魅力をも存分に引き出す、名インタビュアーでした。そんな武田さんの手による今号寄稿作、漆原CEOとはいったいどんな人物なのか?
...さて、小誌目次だけ見ると「武田砂鉄さんがクリーク・ホールディングスの漆原良彦CEOにインタビューした記事」のように思えるかもしれませんが、wait a minute。果たして、本作のインタビュアー=武田砂鉄氏、なのでしょうか? そして、このような体の作品に仕上げた作者の、真のねらいとは? 「漆原良彦」さんは、ハピネムによると「面倒見がよいため人望が厚くリーダー的な存在」「創造力に長け明るく頼りにされる」「自信過剰のため、人間関係に難があり」とのことです。
今作は真剣に読めば読むほど謎が深まる箇所、多々あり。漆原さんが〝最近しきりに提唱している〟らしい〝ソーシャル・アクチュアリティ〟という概念、ググっても出てこないし。。。我こそはと思うみなさま、ぜひ本作を手にして、読み解いてみてください!
──社員の雇用を守ることだけが包容ではないということですか。
漆「ええ。誤解を招くかもしれませんが、会社を離れていってもらうことも包容力であり、私たちが目指す幸せの形のひとつなのですね。同じ釜のメシを食うという、旧来の日本企業的な表現があるでしょう。私はあの言い方がとても嫌いでね。誰がどこで何をしていようが、人は皆、同じ釜のメシを食っているんです。会社を辞める、あるいは辞めてもらう。時には涙することもあります。幸せの意味を理解しない社員もいる。でもね、解雇すら邂逅である、つまり、それも出会いの始まりなんですよね。たとえ理解されなくてもね、それでも私は、幸せというスローガンを失いたくないし、これが『共にあること』の真意なのだと、最後には彼らも共鳴してくれていると確信しています」
ウィッチンケア第7号「クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー」(P052〜P057)より引用
http://yoichijerry.tumblr.com/post/143628554368/witchenkare-vol7
武田砂鉄さん小誌バックナンバー掲載作
キレなかったけど、キレたかもしれなかった(第6号)
http://amzn.to/1BeVT7Y
Vol.14 Coming! 20240401
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