2024/05/05

VOL.14寄稿者&作品紹介20 稲葉将樹さん

 今回が「ウィッチンケア」への初寄稿となる稲葉将樹さん。株式会社ディスクユニオンの出版部「DU BOOKS」の編集長として、数々の良書を世に送り出しています。それで、これは完全に私(←発行人)の妄想なんですけれども、「もしかしてこの編集者さん、オレのために本をつくってくれてるんじゃないの?」みたいな...とにかくここ数年、自分が大事にしている音楽関連の本って、とにかく稲葉さんが絡んでいることが多かったんです、とにかく。とくに小誌命名の原点とも繋がるPrefab Sproutの本とか、長らく私のiPhoneのホーム画面になってるThe Blue Nile(「HATS」のジャケット)の本とか。むかし私が勤め人だったころ、同僚にちょっとユニークな女子がいまして、その人はイベントなどで自分が“素敵!”と感じた女子を見つけると「ねえ、私たちお友達になりましょう」と声を掛けるんですと。そのころは「キミって、変わってるねぇ」くらいにしか思わなかったけれども、いまなら彼女の気持ち、少しはわかるぞ。私も稲葉さんとお友達...いやいや、「小誌はぜひ稲葉さんを寄稿者として迎え入れねばならぬ」、との強い決意で、今回依頼したのであります。




稲葉さんがメインとして語っているドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』って、一般的にはどのくらい聴かれているんだろうか? マイコーの『Thriller』ほどではないとは思うんだけれども...あっ、そもそも、辺鄙な小誌で「一般的」とか考えても詮無いので「みんな聴いてるさ」を前提で話は進みますが、しかし、それにしても、同作をケニー・ヴァンスの『Vance 32』を引き合いにして論考なさるとは! 私、かろうじてケニー・ヴァンスの『Short Vacation』だけは持っていましたが...お原稿が届いてから、慌てて入手しましたよ、『Vance 32』。




作品冒頭では稲葉さんの「音楽への向き合い方」も開陳されていまして、この部分は、じつは読みようによっては、けっこうクリティカル。ロック(ブルースでも、ヒップホップでも)の呪縛、みたいなものからの距離の取り方がスマートで、この立ち位置にして初めて、新たな聴界が開けてくるんだろうなと思いました。でっ、全篇を拝読して、改めて本作のタイトルに含まれた「人工楽園」という言葉の意味がよくわかるような...。なんにしても、『ナイトフライ』体験者/未体験者に関わらず、音楽コラムとしてとってもおもしろいので、みなさまぜひ、ご一読のほどよろしくお願い申し上げます。




 さて、そういうわけで、スティーリー・ダンは「ペグ」の歌詞が喚起するハリウッドのイメージも相まって西海岸色や多国籍なフュージョン感が強いのですが(だから世界中で大ヒットした)、ここでスティーリー・ダン史において、ふたりの才能を最初にフックアップした最重要人物であるケニー・ヴァンスを紹介したいです。ふたりと初めて出会ったときの印象をケニー・ヴァンスは「LSDをキメた図書館司書」と表現していますが、センスありますよね。
 ケニー・ヴァンスはフェイゲンとは違って生粋のニューヨーカーとして、東海岸ローカルな活動を今でも続けています。彼のソロ1作目の『Vance 32』(1975)は、幼少期からティーンまでの東海岸の音楽風景を描いた、やはりコンセプト・アルバム。


~ウィッチンケア第14号掲載〈人工楽園としての音楽アルバム ~ドナルド・フェイゲンとケニー・ヴァンス~〉より引用~


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Vol.14 Coming! 20240401

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