今号掲載作で、ご自身のことを<グラフィックデザインを稼業とする個人事業主>と語っている水谷慎吾さんは、2007年よりフリーランスでの活動を開始。現在はCDジャケット制作など音楽分野、またFC町田ゼルビア(Jリーグ)のグラフィックアドバイザーとしてシーズンスローガンロゴやグッズを手がけたり、最近はマンダム<GATSBY>シリーズ・ヘアカラー商品パッケージのデジタルイラスト、TBSラジオの新番組[興味R]のロゴデザインも制作。さらにDJチーム・HABANERO POSSEにグラフィック担当として参加...と、まさに八面六臂の活躍です。
そんな水谷さんとは、町田経済新聞編集長・宮本隆介さんとのご縁で知り合いました。小誌は創刊〜第4号まで世田谷区代沢で発行していましたが、第5号以降は私が町田市(実家)に戻りまして...その後いろいろな偶然も重なり、ご寄稿依頼することに。ちょっとおもしろかったのは、水谷さんの個人事務所が目黒区某所でして、そこは区名だとアレなんですが、私の代沢時代の住所起点だと「あ〜、淡島通り渡ってちょっと先の」くらいの、よく歩いていた場所...もしかすると、何度かすれ違っていたかも!?
作品内で<私にとって少し特別な存在>(=表題の「ミューズ」)と紹介されている、仮谷せいらさん。水谷さんの行動力には遠く及びませんが、私にとってもけっこう思い入れのある歌手なのです(いま自分のFacebookを遡ってみたら2013年4月29日に<tofubeatsの「 lost decade」がいい!>とはしゃいでまして、仮谷さんの「N.M.D. / おとなになるまえに 〜2012 live at club jungle OSAKA」にリンク貼ったりもしてる...)。同アルバムのM-2「SO WHAT!?」は、なんの予備知識もなく聞いてヴォーカルに心貫かれた、ほんとうに好きな曲。当時ちょっと体調も崩していたんで、なんか、21世紀の「守ってあげたい」(松任谷由実)的な聞きかたしてたかも。
仮谷さんと水谷さんの出会い、そしてその後の素敵な創作...ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思います。作内ではシャネルとイネス、アンディ・ウォーホルとイーディについて(遠慮がちに)触れられてますが、運命的なことって、誰にでも起こりますよね...そう思って生きてたほうが楽しいし、それに気づけるような人間でありたい〜!
(前略〜)とあるライブの動画で、ゲストで登場してきたのが仮谷せいらだった。
歌声に驚いた。「音源よりもすごく強い声がこの人は出るんだなぁ」と思っていたところ、春から東京に拠点を移したようで、私の事務所の近所でのライブを告知し始めた。「これは一度見ておこう」とすぐさまチケットを取って、仕事を中抜けして見に行った。
ライブから事務所に戻り、気づいたら自分の略歴と作品を添えて、「今どなたか担当がいらっしゃるのなら、なにか一緒に仕事ができないか」という旨の営業メールを送っていた。それから程なくマネージャー氏と会い、一緒に仕事をし始めることになる。
普段自分から積極的に営業をするタイプではないし、それまでヒップホップのアーティストなど、ゴリッとした同年代の男性を担当することが多かったので、一回り以上年下の、当時二十一歳の女性にアプローチするとは、いまになっても随分思い切ったことをした、と赤面する〝事案〟である。
ウィッチンケア第8号「小さなミューズは突然に」(P072〜P075)より引用
https://goo.gl/kzPJpT
Vol.14 Coming! 20240401
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