毎年恒例となった《5月はすべての寄稿者/作品紹介》、今年も無事コンプリートすることができました。第3号からほぼいまのスタイルで続けていまして、各エントリーのその時点での反響も(正直)気になるんですが、数号まえから「それぞれが毎号積み重なって当ブログがアーカイヴになること」の意味が大事かな、と気づいて続けています。
「毛布の上に仔猫がいるの?」...これ、小誌第10号表紙についての、私の知人からの言葉。えっ!? 猫いないでしょ、と思わず見直しましたが、そう言われてみれば、そう見えなくもない? 写っているのは毛布と、靴下かな。あと、スウェットなのかTシャツなのか。人肌の気配、というか、抑えたトーンながら不思議な生々しさも感じられて、それで小動物と錯覚されたのかも。撮影者・長田果純さんには尋ねてみたんですよ。いわゆる「蛻けの殻」状態になったベッドをプライベートな作品として写した、とのこと(撮影用にスタイリングしたとかではなく、日常の一コマの写真のようです)。
今号はここに辿り着くまで、なかなか「高い山」でした。寄稿者が決定して誌面づくりを始めてから、いくつか想定外のことが起こって。いや、それが今号の内容に悪く影響した、ってことはないのです。そこは、逆に意地になって「オレの魂」(←w!)に火が付いたから、ベストな第10号になった。
...でも、ひとつふたつ愚痴をこぼすと、昨年ぐらいから「もう後継機種にしても」と感じつつ、古いMacBook Proで編集作業を始めてしまった。レインボーカーソルと付き合いながらなんとか乗り越えられたので、ようやく引退させてあげられそうです。あと、昨年末に停車中のクルマをこすられちゃって、すぐに解決するかと思ったら「自分には100%非がない」ということを証明するのが意外とむずかしく、人生初の弁護士案件に。なんと半年かかって、先週末ようやく修理に出して、いまは慣れぬ代車を使っています。その他にもいろいろ(これらのほうが重要)あるけれど、立て付けからしっかり方策を練って、先に進もうと思います。
第10号発行のタイミングでふたつのエントリーがネット上にあがりました。第10号巻末の便覧と併せて、ぜひご一読くだされば嬉しく存じます。
インディーズ文芸創作誌「ウィッチンケア」創刊10年 町田在住の編集者が発行(「相模原町田経済新聞」2019年3月29日/取材記事)
https://machida.keizai.biz/headline/2813/
私がインディーズ文芸創作誌を出し続ける理由(「マガジン航」2019年5月13日/寄稿文)
https://magazine-k.jp/2019/05/13/witchenkare-first-ten-years/
そして、これは未来の話(前々号の「編集後記」でも書きましたが、私は未来に関してはdystopiaではなくutopia志向)。昨年〈ウィッチンケアのM&Lな夕べ 〜第9号発行記念イベント〜〉を共同主宰してくださった仲俣暁生さん、木村重樹さんとともに、2019年11月24日 に開催される「第二十九回文学フリマ東京」で、「ウィッチンケア書店」を出店しようと計画中です。ただ現行の本(BN含む)を売るのではなく、いろいろ楽しいアイデアを盛り込んだお店になれば、と。どうぞ御期待ください!
って、またテキストばかりになってしまったので、今年もいまの気分の1曲を。前作「Emily's D+Evolution」で気に入ったEsperanza Spaldingの 新譜から、ダンサブルなこれ。
それではみなさま、ウィッチンケア第10号をよろしくお願いいたします! 近くの書店で見つけられなかったかた、アマゾンでも好評発売中ですよ。
Vol.14 Coming! 20240401
- yoichijerry
- yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare