2012/06/01

Witchenkare vol.3 媒体概要

2012年6月1日現在のウィッチンケア第3号媒体概要のまとめ。寄稿者名はネット上の紹介記事へのリンク、そして作品タイトルをクリックすると私による寄稿者紹介文と作品の一部が立ち読みできます。今後追記事項なども随時更新予定ですので、みなさまどうぞよろしくお願い致します。


Witchenkare vol.3
(2012年4月1日発行/A5判:190ページ/定価 980円)
■CONTENTS
006……中野 純美しく暗い未来のために
014……仲俣暁生父という謎
020……久保憲司僕と川崎さん
030……かとうちあき台所まわりのこと
036……池本良介Bearpark 〜Prefab Sprout と私
044……小田島久恵スピリチュアル元年
050……武田 徹お茶ノ水と前衛
054……栗原裕一郎あるイベントに引っ張り出されたがためにだいたい三日間で付け焼き刃した成果としての「BGMの歴史」
064……浅生ハルミンあの子
074……多田洋一きれいごとで語るのは
080……藤森陽子4つあったら。
084……吉永嘉明ブルー・ヘヴン
098……大西寿男棟梁のこころ ─日本で木造住宅を建てる、ということ
108……我妻俊樹たたずんだり
114……木村カナパンダはおそろしい
120……稲葉なおと段ボール
128……澤 水月怪談問わず語り
134……友田 聡手前味噌にてございます
140……やまきひろみ小さな亡骸
148……高橋宏文ブルー・ナイルと出逢った人生
154……木村重樹更新期の〝オルタナ〟
164……多田遠志電話のお姉さん
186……参加者のプロフィール

Art Direction & Design:有北眞也(PAZAPA inc.)
Photos:徳吉久(Jeu de Paume)
印刷:(株)啓文社
出版社: yoichijerry (よいちじぇりー)
ISBN-10: 4903295656
ISBN-13: 978-4903295657



Facebook
http://www.facebook.com/Witchenkare
Twitter
https://twitter.com/#!/Witchenkare
 小誌についてはここよりメールで発行人にお問い合わせください。







*What's Witchenkare?
インディーズ文芸創誌「ウィッチンケア」とは? 発行人・多田洋一が出演して説明したイベントのレポート/Ustreamをぜひご覧ください!

第61回西荻ブックマーク「インディーズ文芸誌のつくりかた
http://nishiogi-bookmark.org/2012/nbm61report/  
同イベントのgunungさんによる私的レポート 
http://gunung825.blog109.fc2.com/blog-entry-1606.html  
「不忍ブックストリーム /第41回 一箱古本市 店主スペシャル Part2」
(小誌寄稿者・中野純さんとともに冒頭約20分ほど出演)
http://witchenkare.blogspot.jp/2012/04/blog-post_28.html

*ウィッチンケア第3号は以下の書店等で販売中です(随時更新)。
 <amazon.co.jp>
http://amzn.to/GYX8uC

<東京都/神奈川県/埼玉県>
【港区】青山ブックセンター六本木店
【中央区】八重洲ブックセンター本店Book Cumu朝日新聞本社店
【新宿区】タワーレコード新宿店(9階書籍コーナー) 
【渋谷区】タワーレコード渋谷店(7階書籍コーナー)代官山 蔦屋書店リブロ渋谷店ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ(青山)
【千代田区】東京堂書店三省堂書店神保町本店
【豊島区】リブロ池袋本店ひぐらし文庫セントポールプラザ(丸善立教)
【中野区】タコシェ
【杉並区】にわとり文庫茶房高円寺書林音羽館
【目黒区】ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ(自由が丘)
【世田谷区】古書ビビビ古本 ほん吉いーはとーぼ
【文京区】あゆみブックス小石川店往来堂書店
【あきる野市】少女まんが館
【立川市】オリオン書房ノルテ店
【川崎市】文教堂溝ノ口本店
【さいたま市】ブックデポ書楽

<愛知県/大阪府/京都府/兵庫県/富山県>
【名古屋市】ちくさ正文館書店 ヴィレッジ ヴァンガード本店
【大阪市】ブックス・ダンタリオン
【京都市】ガケ書房恵文社一乗寺店
【神戸市】海文堂書店
【富山市】BOOKSなかだ本店

ジュンク堂書店
 旭川店MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店仙台ロフト店大宮ロフト店池袋本店新宿店吉祥寺店岡島甲府店名古屋店三宮店MARUZEN&ジュンク堂書店広島店福岡店 

ブックファースト
新宿店ルミネ新宿1店銀座コア店渋谷文化村通り店アトレ大森店青葉台店自由が丘店レミィ五反田店京都店阪急西宮ガーデンズ店梅田店

紀伊國屋書店
 新宿南店渋谷店梅田本店

スタンダードブックストア
心斎橋店茶屋町店

啓文堂書店
神田駅前店渋谷店吉祥寺店府中店

くまざわ書店
錦糸町店アカデミア港北アカデミアくまざわ書店桜ヶ丘店アカデミアつくば店

*Witchenkare vol.1&2については下記URLをご参照ください!
http://witchenkare.blogspot.jp/2012/02/witchenkare-vol2-1.html

2012/05/31

寄稿者&作品紹介コンプリート雑感

当ブログを遡ってみたら、昨年の寄稿者紹介文(14名)がコンプリートできたのは5月30日。あっ、でも4月22日からスタートしていましたので、今年の22名紹介は駆け足でございました、ノンストップで。いまはちょっとほっとしていますが、しかしここはあくまでも通過点。

おかげさまでウィッチンケア vol.3を読んでくださったかたからは、嬉しい言葉をたくさんいただきました。そのなかの「次号も楽しみです」...お〜っ、もちろん楽しみにしてくださいと感謝&気が引き締まるが、内心ちょっと「いやいや、まだ今期のペナントレースは始まったばかりで...」みたいな。そういえば最近ちっとも地上波で見かけないプロ野球ではやっぱりジャイアンツが調子を上げているようですが(杉内選手おめでとう!)、ベイスターズの選手はきっとストーブリーグや来期のことなど考えず、1試合1試合を真剣に戦って強くなろうとしていることと。

ということで、6月1日に第3号の最新媒体概要をアップし、3月からの作業に一区切りつけるつもりでいます。でも、あくまでも通過点。6月の私はWitchenkareがさらに先に進めるように(あるいは横に振れたりワープしたり)、いろいろ動いてみるつもりです。みなさん応援してくださいね!

※下記URLがvol.3寄稿者&作品紹介のまとめサイト。ぜひアクセスしてください。
http://yoichijerry.tumblr.com/post/22934052918/witchenkare-vol-3-2012-4-1-a5-190-980

2012/05/30

vol.3寄稿者紹介22(多田遠志さん)

黒電話の時代...私は玄関脇の電話台(居間ではなかった)にそれが鎮座していた時代を経て現在の通信環境(も刻々変化)に暮らしているわけですが、いやぁ、あいつは融通が利かなかったけれどおもしろかった。少しまえに通常業務で映画「ALWAYS三丁目の夕日’64」の書籍制作に関わりまして、そのさい堀井憲一郎さんにインタビューをしたのですが、ほぼ同世代ということもあって黒電話にまつわる逸話には事欠かず(ほぼ恋愛絡み)、原稿量が3倍あれば盛り込めたのにといまでも残念。あっ、でも電話(や手紙やメールやSNS)による言葉のやりとりのもどかしさは、じつはあんまり変わっていなかったりするのかも、という気持ちもあり。ややっこしいから恋愛なんだよね、ビジネスでも交渉ごとでも戒律でもないんだから。

ロフトプラスワン」のスタッフで「映画秘宝」などのライターとしても活躍している多田遠志さん。ストーリーテラーとしての引き出しの多さ、「恐怖を喚起させること」についての造詣の深さは、ウィッチンケア vol.3掲載作品を読んでいただければわかるはず。ちなみに私と苗字が同じなのは単なる偶然で、個人的には生まれて初めて自分も多田なのに相手を「多田さん」としてお話しすることになり、全国の佐藤さんや鈴木さんの気持ちが少しわかりました...って、佐藤さんや鈴木さんはもう慣れっこか。

「電話のお姉さん」に登場する黒電話は、やさぐれているがみょうに理性的、しかも記憶を人間みたいに都合よく消去/捏造できないところが、宿業というか...いやぁ、この物語を読むとやっぱり「言葉のやりとり」の本質は変わらないような気がしてきて(手段だけが変化し続ける)、昨今ビッグデータなんて専門用語で呼ばれていることの実体がやがて顕在化する世の中がきたら、つまりデジタルストックされた通信やネット上の過去(非構造化/Lostなはず...)データが、いつか“最新の手段”にいたこして語り始めたりしたら...それこそが今作の続編かもしれませんね、多田遠志さん!


 その日も深夜、私はもう今日のコールの峠は越したかな……と気を抜きかけていた。
 その時電話が鳴った。いや、それはこの事務所では当たり前の、日常過ぎる事なのだが、音が違う。通常なら一斉にプッシュホンの音が鳴り響くのだが、そんな軽快な電子音ではない。重々しい、金属を打ち震わせて奏でる、そのコール自体が凶報であるかのような。……間違いない、あれは旧式の黒電話の音だ。
 この事務所では黒電話など見た事も、まして音も聞いた事がない。あまりに唐突な音に私は飛び上がる。所長の机の裏、よく一般家庭の廊下に置かれていたような籐製のヤニった電話置き。その中から音は聞こえてくる。下部の引き出しをあけると、そこには本当に鳴り続ける黒電話があった。
 何故こんな所に黒電話があるのか、何故今まで気付かなかったのか。そもそも回線は繋がっているのか等々、冷静に考えればおかしな事だらけだった。いらだつようにベルは鳴り響き続けている。半ば反射的に受話器を上げた。「もしもし? ……」何の音も声もしない。おそらく回線の接続ミスか、この黒電話自体の故障か、そんな所だったのだろう。半ばほっとして、半ばは少し「なぁんだ」という失望を感じつつ受話器を置こうとした。
「あーあ、待てよ、切るなよ」
 ……程々にしないと、そう頭の中では告げられているのだが。
「まぁいいさ。俺も長い事ニンゲンと会話してなかったからな、話し相手になりそうな奴がいたからまずはご挨拶、ってトコだ。……また連絡するわ」

 ……通話は切れた。何だったのだろう。外からの困った人々からの電話は慣れている。しかしこの通話はそのどれよりも異質だった。もちろんこの電話が話しているとは限らない。外部からの音声変換機を使った、ここの内部事情に詳しい者からの手の込んだイタズラの可能性だってある。それとも私の精神がどうにかなってしまっているのか? ……判らなかった。どうせイタズラだろう、その辺りでタカを括っておく事にした。


Witchenkare vol.3「電話のお姉さん」(P164〜P185)より引用/写真:徳吉久
http://yoichijerry.tumblr.com/post/22651920579/witchenkare-vol-3-20120508

2012/05/29

vol.3寄稿者紹介21(木村重樹さん)

iTunesを短くもなく使っているといろいろな変化に気づくものでたとえばいつのまにかデヴィッド・ボウイがオルタナティヴみたいなジャンルのタグづけになっていた時期があって私は「ボウイはグラムだろう」とか1人ツッコミながらめんどくさいのでほとんど「Rock」「Jazz」みたいにざっくり振り分けています(Bill Brufordはどっち?)。しかし、そもそもロックそのものがオルタナだったんじゃ...いつのまにかロックのなかにオルタナが派生しそのオルタナって冠もあまり意味をなさなくなり...なんか似た響きの連想ゲーム。カウンターカルチャー、サブカル、反体制、インディーズ...あっ、過日とある大手出版社の文芸誌編集者から「そもそもこの世の中では文芸誌自体が全部インディーズです」と言われたことを思い出した。ごもっともですがちょっと寅さん気分。それを言っちゃあおしまいよw。

西荻ブックマークのイベントでは進行役としてお世話になった木村重樹さん。編集者/ライターとしてだけでなく現在は大学の先生としても活躍中です。つい先日もパスタとピザで世相放談会を開いたのですが、腰痛の具合はいかがですか? そういえば寄稿作品には私は最初「オルタナの賞味期限」なんて勝手な煽り仮タイトルをつけていましたっけ。ほんとうは「私が通り過ぎていった“お店”たち ○○編」みたいな構想があったのかもしれず、鶴見済さんと木村さんの対談を拝見して私が思いついたことにぎっちりした考察ありがとうございました。私は最近はある事象に対して所謂オルタナ的なスタンスを探るよりも、いかに丸呑みするかに興味が沸いています。

「更新期の〝オルタナ〟」は自身もレイヴカルチャーに新しい可能性を見出していた(と推察...)木村さんが、あのできごとも含めて振り返った作品。そういえば上記の連想ゲームで列記した言葉はどれも、あまりよい風合いを出せずにくたびれてきたジーンズみたいで(それらに「インディーズ」が入っていることは自覚していてw)、すでに「オルタナ」も仲間入りでしょうか? 木村重樹さん!


 それに近い心境として、こんなことを思います。「311以降のこの国で、わたしたちが再び(何の不安も心配もなく)自然の中で集い・踊れる日は果たして来るのだろうか?」と(〝この国〟と言っても、広いようで狭く、狭いようで広いことは、十分承知の上で……)。
 もうひとつには、その正面突破ではない「オルタナ」独特の柔軟なアプローチ……たとえばそれは、DiYカルチャーにせよ、新しい社会運動や市民運動にせよ、地域通貨から贈与経済まで、それらの今日的な意義や将来的な可能性に最大限のエールを送ってあげたいのと同時に、「果たしてそれら〝だけ〟で必要十分なのかしら?」という心配も(こういうモヤモヤしたご時世だと)なかなか払拭できません。
 とりわけ、先の大震災や原発事故のようなスケールの大きすぎる……ほとんど地球史規模のトラブルに遭遇して以降、「オルタナ」の〝しなやかさ〟は時として〝生ぬるさ〟や〝心許なさ〟に通じないのか、といった懸念をつい抱いてしまいがちなのです。


Witchenkare vol.3「更新期の〝オルタナ〟」(P154〜P163)より引用/写真:徳吉久
http://yoichijerry.tumblr.com/post/22651920579/witchenkare-vol-3-20120508

2012/05/28

vol.3寄稿者紹介20(高橋宏文さん)

ウィッチンケア vol.3にはPrefab SproutThe Blue Nileという英国のバンドをテーマにした作品が掲載されています。ブルー・ナイルは、私は2作目の「Hats」を六本木WAVEで見つけて買ったと記憶。すぐ気に入って1作目の「Walk Across the Rooftops」も入手して、最初はファーストのほうが輪郭のはっきりした感じで好きだったかもしれない。当初はトニー・マンスフィールドやルパート・ハイン絡みのエレポップ(遅れてきたエレポップ...)、あるいはIt's Immaterialの「Song」あたりと一括りでひそかに愛聴していたのですが、いやぁ、こんなに長く、しかも聞けば聞くほど好きになるとは。それで、個人的にこのバンドが好きな理由でもっとも重要なのは「エレポップのくせに...」ってことです。やおやのくせにこれかよ! というニセモノの凄さ。同じ感覚はスライ・ストーンやプリンスにも持ちまして、その場合は「ソウルのくせにこれかよ!」...うまく説明できないのでやめとこうかな、ブルー・アイド・ソウルならではのグルーヴとか...やめとく。

高橋宏文さんのことをよく知らないころ、私はFacebookで「お〜、私もブルー・ナイルが好きなんですが、なんか、詳しいっすね」みたいな会話をしていました。まさか4作目「High」の日本盤ライナーノーツ執筆者とも知らず。あはは、詳しいはずだ。バンドのメンバーや関係者にも取材している人なのですから。J-WAVEの番組レポーターとして世界28ヶ国を放浪したり、ラジオの構成作家としても活躍する高橋さんは、最近は自身が撮影する写真熱が高まっている、との噂も。今年はリーダーのポール・ブキャナン名義アルバムも発売されたことだし、飛躍の1年になることを祈念致します!

掲載作品「ブルー・ナイルと出逢った人生」のなかで高橋さんは、〝We Could Be High〟という歌詞の一節について「この〝High〟という言葉には何か希望のようなものがこめられていると感じられる」と書いています。この感覚、わかるな。好きな歌が自分のものになって新たな意味を帯び始める...作り手と聴き手という関係が、よりハッピーなものに変化する瞬間の描写ですよね、高橋宏文さん!



 あれから15年が過ぎた。その間に旅もした。恋もした。紆余曲折を経て、ブルー・ナイルと会える機会がありそうだからという理由だけでFMラジオ業界にも飛びこみ、同時に雑誌のライターとしての仕事も始めた。そして念願叶って、ポール・ブキャナンと実際に会ってインタビューもできた。その後もマイペースで活動を続ける彼らのことだから、2004年の〝High〟リリース以来、例によって現在までほとんど音沙汰なく沈黙していることは一向に気にならない。それでも僕の人生のどこかにはいつも彼らの存在があった。
 ときどき、なぜこれほどまでに僕の人生を変えてしまう存在になったのだろうか、と考えることがある。単純にサウンドの雰囲気やメロディが好きということであれば、他にも好きな音楽は山ほどあるのに、自らの生き方にまで影響を及ぼしているのは、ブルー・ナイルを除いて他には存在しない。あらためて考えてみるとそれは結局のところ、彼らの「うた」がもたらす何かによって、人生の本質を見つめることが刺激されてしまうからなのかもしれない。このことが最近少しずつ理解できるようになってきた。


Witchenkare vol.3「ブルー・ナイルと出逢った人生」(P148〜P153)より引用/写真:徳吉久
http://yoichijerry.tumblr.com/post/22651920579/witchenkare-vol-3-20120508

Vol.3 Coming Soon...

自分の写真
yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare