2016/04/18

カモメの7号行脚記

そろそろ、正式発行から3週間。「カモメの7号」(ウィッチンケア第7号)は良い風に乗って飛行中、との手応えを感じています。

来月1日からは恒例の掲載全作品紹介を始める予定ですが、今月に入ってからこれまでのあれこれを、少しまとめてみようと思います。

<スロースターター気味だった...>

先月半ばに注文書ができあがり、取次会社(株式会社JRC)経由で全国の書店にファックスで発注をかけてもらいました。この時点での反応は、じつは前号前々号より芳しくないもので...同時進行で校了作業をしていた私は正直「えっ!? ぎょえ」と、誰にも言えない秘密の心労を抱えておりました。

表紙やコンテンツ情報の解禁を例年よりゆっくりめにしたのがまずかったのかな、等と悶々。でっ、結果として印刷会社から拙宅に送られてきた在庫冊数が予定より多くなり、玄関に段ボールの高い山が!! これを2階の仕事部屋に黙々と運ぶのは、なかなか孤独でありました。

あくまで個人の実感ですが(←って通販CMみたいですがw)、書店さん、取次さんとも「在庫」に関しては年々厳しくなってきているような気が。なので、出版者(not社=私)が、事前にもっと「これは絶対売れますよ!」というPRができなければいけないのだなぁ、と。

挽回せねば、と正式発行前の3月末は見本誌/チラシ/注文書の3点セットをキャリーバッグに詰めて都内を中心にいつも以上に行脚。今回はこれが良かったのかな。実際の誌面を見てもらい、「こんな本なんですよ」と説明すると、書店員さんの反応もよいことが多くてその場で注文してくださったり、あらためてメールをいただいたり。じつは私の家にはもうFAXがないんですが、今回はずいぶんコンビニの複合機のお世話になりました。

もうひとつ。アマゾンさんは取次経由で入荷した小誌を、正式発行の数日前から販売してくれました。...しかし初回入荷冊数(上記のような理由で多くはなかった)がすぐに売り切れ。その後、すぐまとまった冊数の追加注文があったものの、ここでちょっとした“行き違い”が起こりまして、この原因究明/解決に約1週間、これにも悶々としました。正式発売に合わせてSNSで告知してくれた寄稿者のみなさま、申し訳ありませんでした!

<そして、現在は...>

多少バタバタしましたが、取次会社からはその後2度の追加注文。また直取引の書店からの追加注文や、新規取り扱い店も増えて、現在拙宅の段ボール数は過去号での正式発行3週間目よりずっと少ない状態。

また今回はいままでメールだけのやりとりだった大阪/京都の書店さんにも足を運び、直接ご挨拶することができました。今後は、読んだ方からの各作品に対する声が聞こえてくるといいな、と思っています。ホント、誰が書いているかだけでなく、誰が「何を」書いているかを気にかけると、格段に面白く読める誌ですので。

...ということでこの行脚で痛感したこと。小誌はもっと知られなくては! 苦節7年、まだ誌名も認知度曖昧...ウィッチンケアです。「ィ」と「ッ」は伊達さんと富澤さんのサンドウィッチマンと同じく小文字、また「ケア」の前にナカグロ(・)ハイフン(-)半角アキ( )etc.もございません。アルファベットではWitchenkareですが、これはKitchenwareのアナグラムです!

長々と失礼致しました。以下は、小誌にご興味を持ってくださった方にご一読いただきたいリンク先...

http://togetter.com/li/964236
※ウィッチンケア第7号正式発行前後の関連ツイートまとめ

http://www.facebook.com/Witchenkare
※公式Facebookページ。取扱書店などについてもほぼリアルタイムで紹介

http://witchenkare.blogspot.jp/2016/03/blog-post_20.html
第7号の内容がダイジェストでわかります

引き続きウィッチンケア第7号をどうぞよろしくお願い致します。写真は3月末行脚時にランチがおいしかった市ヶ谷のレストランと、愛用のキャリーバッグ(下北沢の本屋B&Bさんの近くにて)。






2016/04/01

ウィッチンケア第7号、本日正式発行!



Witchenkare vol.7(ウィッチンケア第7号)
★寄稿者38名(37篇)の書き下ろし作品を掲載した文芸創作誌
発行日:2016年4月1日
出版者(not社):yoichijerry(よいちじぇりー)
A5判:218ページ/定価 1,000円(+税)
ISBN: 978-4-86538-047-7 C0095 ¥1000E

http://www.facebook.com/Witchenkare
https://twitter.com/Witchenkare

CONTENTS
004……武田 徹/「寄る辺なさ」の確認
010……長谷川町蔵/New You
018……インベカヲリ★/目撃する他者
022……矢野利裕/詩的教育論(いとうせいこうに対する疑念から)
028……ナカムラクニオ大六野礼子/断片小説 La littérature fragmentaire
036……姫乃たま/そば屋の平吉
042……柳瀬博一/国道16号線は漫画である。『SEX』と『ヨコハマ買い出し紀行』と米軍と縄文と
048……朝井麻由美/無駄。
052……武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
058……太田 豊/日々から日々へ
068……野村佑香/物語のヒツヨウ
074……木村重樹/映画の中の〝ここではないどこか〟[悪場所篇]
078……オオクボキイチ/まばゆい光の向こうにあるもの
088……中野 純/金の骨とナイトスキップ
094……三浦恵美子/草木の身体感覚について
098……多田洋一/午後四時の過ごしかた
104……古川美穂/夢見る菊蔵の昼と夜
110……かとうちあき/似合うとか似合わないとかじゃないんです、わたしが帽子をかぶるのは
116……我妻俊樹/宇宙人は存在する
122……久禮亮太/鈴木さんのこと
128……美馬亜貴子/MとNの間
134……木原 正/ビートルソングスは発明か?
138……出門みずよ/白金台天神坂奇譚
144……東間 嶺/死んでいないわたしは(が)今日も他人
150……吉田亮人/写真家の存在
154……小川たまか/夜明けに見る星、その行方
158……辻本 力/健康と耳栓と音楽
162……友田 聡/独楽の軸からの眺め
166……西牟田靖/30年後の謝罪
172……藤森陽子/小僧さんに会いに
176……大西寿男/長柄橋の奇跡
180……荒木優太/宮本百合子「雲母片」小論
184……谷亜ヒロコ/夢は、OL〜カリスマドットコムに憧れて〜
188……円堂都司昭/『オペラ座の怪人』の仮面舞踏会
194……久保憲司/80 Eighties
200……仲俣暁生/夏は「北しなの線」に乗って 〜旧牟礼村・初訪問記
208……開沼 博/ゼロ年代に見てきた風景 パート3
214……参加者のプロフィール

※下記URLをクリックすると、小誌の内容がダイジェストで読めます。
http://witchenkare.blogspot.jp/2016/03/blog-post_20.html

写真:徳吉久
アートディレクション:吉永昌生
校正:大西寿男
編集/発行:多田洋一
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
http://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html 

 ※小誌は全国の主要書店でお取り扱い可能/お買い求めいただけます(見つからない場合は上記ISBNナンバーでお問い合わせください)。
【書店関係の皆様へ】ウィッチンケアは(株)JRCを介して全国の書店での取り扱い可能。最新号だけでなくBNも下記URLのPDF書類で注文できます。

http://www.jrc-book.com/order%20seet/yoichi/yoichijerry.pdf
http://www.jrc-book.com/list/yoichijerry.html  

※BNも含めamazonでも発売中!
http://amzn.to/1BeVT7Y

Vol.14 Coming! 20240401

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yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare