2021/05/18

volume 11寄稿者&作品紹介17武田砂鉄さん

 前号で武田砂鉄さんを紹介したのは...そうか、キング・クリムゾンの来日〜TBSラジオで「ACTION」がスタート、という時期でしたか。現在の武田さんは同局の「アシタノカレッジ」金曜日パーソナリティとしても活躍中。番組はYouTubeでも配信されていて、11時を過ぎると「音声だけ」からスタジオの動画に切り替わります。森喜朗さんに「(組織委員会の会長として)私は適任じゃないと思うんですが」と意見を述べた澤田大樹記者と、数十分の延長戦。一週間のシメ、みたいな感じに拝聴するのが習慣になってきました。武田さん、いまやほとんどの人の記憶から消えていそうな「プレミアムフライデー」についても繰り返し言及する粘り腰の姿勢が、新刊「偉い人ほどすぐ逃げる」(文藝春秋/2021.5.21)のタイトルとも重なっていて...そうか、去年の今日は「検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案」を政府・与党が断念した日でしたか。光陰矢のごとし、コロナと五輪が不動の宙ぶらりんのまま。

第7号から続いている武田さんの寄稿作〈クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー〉。冒頭に「掲載するのはこれで5度目になるが、読者からの反応は正直薄い」との一節がありまして、スイマセン、それは漆原氏の発信力というよりは小誌のメディア力に起因するものではないかと恐縮至極。。。しかし発行人には「武田さんの作品がツボなんです」との声もしっかり届いていること、ぜひ氏にもお伝えしたいです! それで、今作でも氏はアンパンマン(とくに「バタコ」と「カバお」)にこだわりつつ、しかし話題はどうしてもコロナ禍における経営者としての諸々へと。時節柄か、インタビュアーも苛立っているようで、やや弱気に感じられる氏の言葉に鋭い切り返しを。とくに「そういうところ」についての白熱したやりとりは必読です。ええと、そういうところ、が具体的になんなのかをここでわかりやすく説明するのが非常に難しい一篇なので、ぜひ小誌を手にとって各自お確かめください。

インタビューの時点(2021年2月4日)で氏が持っていたのはデイヴィッド・グレイバーの「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の論理」。自分はタスクマスターではないかと「静かに笑」った、と記されている氏の真意をもっと詳しく知りたかったです。DX化で「クソどうでもいい仕事」がどうなるetc.、誌面の都合でお話をすべて掲載できなかったこと、残念〜。



時代に乗るのは簡単なことです。時代に乗らないのって、難しいことなんです。時代にうまいこと乗っかっていく人って、自分をごまかしているように見えるでしょう。あれ、逆なんです。時代に乗らないほうが、自分をごまかしているんです。自分の弱さが灰汁のように浮かんできた一年ではありました。この弱点をどのように打ち消していくのか。このインタビューもまた、自分の弱点を隠そうとしていたのかもしれない。

〜ウィッチンケア第11号〈クリーク・ホールディングス漆原良彦CEOインタビュー〉(P108〜P112)より引用〜

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Vol.11 Coming! 20210401

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