昨年末の当ブログには、今年4月に発行したウィッチンケア第10号について、「これまで積み重ねてきたことを大事にして、創刊号からの総決算的な1冊にしたいと考えています。」と記しました。そして、それはできたんじゃないか、といまでも思っています。と同時に、発行後から秋にかけて、では次の号はどんな展開で、ということも考え続けていました。
次号は2021年4月1日発行とする。少し時間をかけて、さらなるヴァージョンアップを目指そう。というのが辿り着いた結論です。2010年の創刊以来、この時期には内々で次号の寄稿者、ビジュアル、製本や流通についての準備を済ませ、年明けからは制作作業に入っていまして、それから5月いっぱい続く寄稿者&作品紹介までノンストップでしたが、その時間も次号のための準備期間にあててみようと思います。
2018年発行の小誌第9号には、長谷川町蔵さんの「30年」という小説が掲載されています。じつは、この作品を受け取ったのが同年の2月半ば。その時点での私の心配事は、小誌第9号が発行される4月1日までに、作品の前提となっている世の中のほうが変わってしまったらどうしよう、でしたが、それは杞憂でした。でっ、びっくりしちゃうのは、同作品の前提のままの世の中がいまも持続していることなんだけれども、さて、ウィッチンケアが「一回休み」した後の2021年の桜の咲くころの世の中は、果たして!? 来年は東京オリンピックもありますね。
と、テキストだけで終わらせるのもなんなので、今年もなにか1曲...となると、君島大空の「遠視のコントラルト」(か竹内アンナの「Free! Free! Free!」で、こっちは年初に埋め込み済み)。とてもよい曲なので、より多くのかたに聞かれますように!
みなさま、よいお年を! そして今後とも小誌をどうぞよろしくお願い致します。