しかし今年の桜は早かったので、第13号の正式発行日にはもう葉桜かな、と思ったら意外と長持ちしましたね。コロナ鍋(○禍)以降、ひさびさに春の景色をあちこちで楽しめました...そう、2~3月の引き籠もり生活から一転、4月前半はおもに都内の書店様をあちこち訪ねていたのです。
今号では、とにかく「フィジカルなウィッチンケア」を多くの方の目に留めてもらいたい、触ったり、ページを捲ったりしてもらいたい、と考えて動いています。これまで、なんだかんだ言ってもネット書店での売上比率が高かったのですが、敢えて「紙でしか読めないもの」をつくっているのだから、そこは、もうちょい頑張らなければ、と。
結果として、アマゾンでの順位推移は前号より凪ぎ気味。でも取次会社からは2回の追加注文があり、過去最高の取り扱い部数。直取引の、おもに独立系書店様からの注文(追加も!)も続いていて、なんと、拙宅の在庫がとっても少なくなっています。
この状態で、月刊誌でも季刊誌でもなく、年1回発行の小誌。いまリアル書店の店頭に並んでいるもの(and ネット書店の在庫)が、のちに返品されることなく、無事によい読者と巡り会い旅立ってくれるようにするには、なにをすればいいのか? ひとつはっきりしているのは、第13号の内容について、まだまだお伝えし切れていないな、という...いや、これ、一番むずかしいんですよ。表紙まわりに内容のわかる帯が付いているわけでもないし...あの表紙が醸し出している「読むと面白いんですよ!」という“気”のようなものを、書店のお客様が感じ取ってくだされば...。
と、そんなスピリチュアルなことを妄想していても仕方がないので、今年もそろそろ《寄稿者&作品紹介》を公式ブログ(とnote)で始めます。これから1ヶ月余、各種SNSもさらに喧しくなりそうですが、ぜひお付き合いください。
そして、来月5月21日に開催される「第36回文学フリマ東京」に、今年も「ウィッチンケア書店」として出店します(仲俣暁生さん、木村重樹さんとの共同主宰)。この準備を恙なく進めるためにも、《寄稿者&作品紹介》を、より俊敏に遂行せねば。あと、文フリで販売する第13号の在庫を確保しながら、残り少ない手持ち分を、効率的に世の中へ送り出して...。
みなさま、2023年4月1日に正式発行となりました文芸創作誌「ウィッチンケア」第13号を、引き続きどうぞよろしくお願い致します!
★noteでの3月26日にまとめた《ウィッチンケア第13号を手に取れる書店》一覧、こちらにも最新版を掲載します!
【北海道】
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店
【青森県】
まわりみち文庫
【秋田県】
乃帆書房
【宮城県】
曲線
【茨城県】
ACADEMIA イーアスつくば店
【東京都】
古書ビビビ
本屋B&B
双子のライオン堂
タコシェ
フラヌール書店
蟹ブックス
UNITÉ
書肆 海と夕焼
本屋 title
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS本店
バックパックブックス
BOOKSルーエ
今野書店
BREWBOOKS
葉々社
百年の二度寝
書肆スーベニア
旅の本屋のまど
早春書店
本屋イトマイ
【静岡県】
本と、珈琲と、ときどきバイク。
【新潟県】
SANJO PUBLISHING
【京都府】
恵文社一乗寺店
開風社 待賢ブックセンター
hoka books
ホホホ座浄土寺店
【大阪府】
犬と街灯
FOLK old book store
blackbird books
toi books
ジュンク堂書店大阪本店
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店
スタンダードブックスストア
【兵庫県】
1003 books
ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店
【奈良県】
とほん
【和歌山県】
本屋プラグ
【滋賀県】
平和書店アル・プラザ近江八幡店
【広島県】
ホリディ書店
【山口県】
Books八景
【鳥取県】
汽水空港
【愛媛県】
本の轍
【福岡県】
本のあるところ ajiro
MINOU BOOKS
ジュンク堂書店福岡店
【長崎県】
本屋ウニとスカッシュ
【熊本県】
古本と新刊 scene
【ネット書店】
Book LAB TOKYO
amazon.co.jp
みなさま、ぜひお近くの書店で実物の本を目にしてみてください!
ウィッチンケア第13号(Witchenkare VOL.13)
発行日:2023年4月1日
出版者(not社):yoichijerry(よいちじぇりー)
A5 判:224ページ/定価(本体1,600円+税)
ISBN::ISBN::978-4-86538-146-7 C0095 ¥1600E
【寄稿者/掲載作品】 ~「もくじ」より
010 中野 純/臥学と歩学で天の川流域に暮らす
016 野村佑香/おしごと 〜Love Myself〜
022 加藤一陽/リトルトリップ
028 蜂本みさ/せんべいを割る仕事
034 コメカ/さようなら、「2010年代」
040 木俣 冬/まぼろしの、
044 久禮亮太/フラヌール書店ができるまで
050 すずめ 園/惑星野屋敷
058 荒木優太/不届きものの後始末
062 美馬亜貴子/スウィート・ビター・キャンディ
066 武田 徹/鶴見俊輔の詩 〜リカルシトランスに抗うもの〜
072 久山めぐみ/坂元裕二と普通であることとメロドラマについてのノート
078 柳瀬博一/カワセミ都市トーキョー 序論
086 朝井麻由美/削って削って削って
090 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
096 宇野津暢子/好きにすればよい
102 多田洋一/パイドパイパーハウスとトニーバンクス
116 トミヤマユキコ/変名で生きてみるのもええじゃないか
120 長谷川町蔵/ルーフトップ バー
126 小川たまか/別の理由
132 吉田亮人/写真集をつくる
136 谷亜ヒロコ/ホス狂いと育児がほぼ同じだった件
140 武藤 充/氷武藤家の足跡
144 久保憲司/余命13年
150 仲俣暁生/ホワイト・アルバム
156 柴 那典/ベーグルとロースとんかつ
162 清水伸宏/アンインストール
170 ふくだりょうこ/この後はお好きにどうぞ
174 矢野利裕/3年ぶりの合唱──『学校するからだ』のアナザーストーリーとして
180 藤森陽子/梅は聞いたか
184 木村重樹/アグリーセーター と「本当は優しい鬼畜系」の話
190 宮崎智之/書くことについての断章
196 東間 嶺/口にしちゃいけないって言われてることはだいたい口にしちゃいけない
202 かとうちあき/おネズミ様や
206 山本莉会/かわいいみんなのおだやかでない話
210 我妻俊樹/北極星
218 参加者のVOICE
223 バックナンバー紹介
編集/発行:多田洋一
写真:千賀健史
Art Direction & Design:太田明日香
取次:株式会社JRC(人文・社会科学書流通センター)
印刷/製本:株式会社シナノパブリッシングプレス
〈2010年4月創刊の文芸創作誌「Witchenkare(ウィッチンケア)」は今号で第13号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、37名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました!〉
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