2014/06/01

ウィッチンケア第5号のまとめ

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Witchenkare vol.5
発行日:2014年4月1日
出版社(者):yoichijerry(よいちじぇりー)
ISBN:978-4-86538-009-5
価格:本体1000円+税

※各作品名をクリックすると「一部立ち読み」ができます!

CONTENTS
002……words@works
004……【目次】
006……柳瀬博一/16号線は日本人である。序論
014……木村カナ/本を食べて人のいのちをつなぐ方法
020……我妻俊樹/インテリ絶体絶命
030……後藤ひかり/冬の穴
036……枝野幸男/歌は世につれ。〜秋元康・AKB戦略と日本経済〜
042……開沼 博/ゼロ年代に見てきた風景
050……美馬亜貴子/ワカコさんの窓
060……桜井鈴茂/ここではないどこかへと絶えず思ってきたし今だって思っている
066……長谷川町蔵/プリンス・アンド・ノイズ
074……武田 徹/カメラ人類の誕生
082……久保憲司/デモごっこ
090……辻本 力/退廃的な、おそらく退廃的な
096……かとうちあき/カエル爆弾
104……中野 純/自宅ミュージアムのすゝめ
110……将口真明/葬儀、ケンタウロスαの流儀
118……仲俣暁生/ダイアリーとライブラリーのあいだに
124……小川たまか/三軒茶屋 10 years after
130……播磨秀史/ハリーの災難:住宅編
136……北條一浩/地上から5cm浮いていたあの時代のこと
144……谷亜ヒロコ/今どきのオトコノコ
150……木村重樹/ピーター・ガブリエルの「雑誌みたいなアルバム」4枚:雑感
156……江口研一/~Money making Mount Vernon~ 僕の脳内ニューヨーク
162……藤森陽子/欲望という名のあれやこれや
168……多田洋一/萌とピリオド
176……吉田亮人/始まりの旅
182……やまきひろみ/合鍵
190……山田 慎/音楽 日本 京都
198……三浦恵美子/〈TVガーデン的シネマカフェ〉試案
204……吉永嘉明/ポケットの中には
210……友田 聡/走れ、天の邪鬼
214……希屋の浦/奇会的純情観測
218……東間 嶺/《辺境》の記憶
224……岩崎眞美子/波のリズム〜心地よい死へのレッスン〜
230……出門みずよ/よき日にせよとひとは言う
242……参加者のプロフィール

● All Photos:徳吉久(Jeu de Paume)
● Proofreading:大西寿男(BOT)
● Art Direction & Design:吉永昌生

【おもな取扱書店】
宮城県
【仙台市】
MARUZEN仙台アエル店
東京都
【世田谷区(下北沢)】
古書ビビビ/B&B/古本 ほん吉
【中央区】
八重洲ブックセンター本店/ブックファースト銀座コア店
【新宿区】
紀伊國屋書店新宿本店/ブックファースト新宿店
【千代田区】
東京堂書店/三省堂書店神保町本店
【渋谷区】
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店/代官山 蔦屋書店/ブックファースト渋谷文化村通り店/ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ青山店
【豊島区】
リブロ池袋本店/ジュンク堂書店池袋本店/天狼院書店
【目黒区】
ギャラリー・ドゥ−・ディマンシュ自由が丘店
 ※「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ」は小誌掲載写真を撮影した徳吉久さんのお店です。
【中野区】
タコシェ
【杉並区】
古書音羽館
【武蔵野市】
ジュンク堂書店 吉祥寺店
【あきる野市】
少女まんが館
京都府
【京都市】
ガケ書房/恵文社一乗寺店

★WEBでは下記URLをご参照ください
アマゾン/タコシェ・オンラインショップ/e-hon/Honya Club/hontoネットストア/MARUZEN & JUNkUDOネットストア/セブンネット/ 楽天ブックス

SNS 
http://www.facebook.com/Witchenkare
https://twitter.com/Witchenkare

http://yoichijerry.tumblr.com/post/46806261294/4-witchenkare-vol-4-4

小誌紹介記事
<「新文化」2014年4月17日号>
http://on.fb.me/1roEkxG
<タコシェ・中山亜弓店長による第5号紹介>
http://tacoche.com/?p=10075

<「新文化」2013年5月16日号>
http://yoichijerry.tumblr.com/post/51799519794
<sweetmusic/山田慎さんのブログ>
 http://www.sweetmusic.jp/blog/2013/03/witchenkare-4-books.html
<言霊さんのブログ>
http://kotodama.air-nifty.com/essay/2013/03/post-456c.html
<第61回西荻ブックマーク「インディーズ文芸誌のつくりかた」>
http://nishiogi-bookmark.org/2012/nbm61report/
<同イベントのgunungさんによる私的レポート(2012.5.4)>
http://gunung825.blog109.fc2.com/blog-date-201205.html#container


2014/05/31

夏の会議!?

あっ、5月はまだ1日あるのでした。じつは具体的なことが決まっていないのですが、小誌に関係したイベントを、夏のうちに開催しようと思っています。ごく小規模で会議/意見交換的なものになりそうな...。

詳細は追ってお伝え致します!

2014/05/30

34作品&寄稿者の紹介を終えて

31日で34作品。最後は駆け足でしたが、これでやっと、昨年秋には「A4ペラ箇条書き」だったウィッチンケア第5号の<媒体概要>ができあがった、との思い。あとはこれらを見やすくした<まとめ>をアップすれば...。

各紹介文については、とにかく多くのかたが一部引用部分を「立ち読み」してくださること、切に願います。それでは私の書き添えた文章は!? 寄稿者の人となりを知ってもらうことに少しでも役に立てば...評論/解説的なものではありませんので(それにしても与太話が多すぎた、と反省!)。

おかげさまで今号は、いままで以上に幅広い方に届いたような手応えを感じています。一番わかりやすい「ものさし」はたとえばアマゾンでの売り上げで、これは発売日から「在庫切れ」になったりとモヤモヤする展開が多かったのですが、それでも号を重ねるにつれて良くなってきました。

拙文を書くにあたり、あらためて小誌第5号を読み直して感じたのは、やはり発行人にとって各作品が「どんなジャンルに属するのか」は、あまり気にならないということでした。また与太話で恐縮ですが、私はiTunesの音楽を「ジャンル」ではなく★の数による「スマートプレイリスト」のシャッフルで聞いていることがほとんどでして、小誌発行とは「★★★★★!」を選択することと同じ。


 ですので、掲載作が詩でも小説でもエッセイでも評論でも...それで、では★の数はなにによって決まるのかというと...はい、ですので私が「寄稿依頼〜誌にまとめる」という判断をしている以上、さらに掲載作を評論/解説するのは屋上屋を重ねるような気がします。願わくば、小誌にフラットに接した人の批評や分析を聞きたい/読みたい。

今後も創刊号〜第5号ができるだけ多くのかたに届くよう動いていく所存です。現時点での自分の課題は、「★★★★★!」のコンテンツをもっともっと多様な回路に「繋ぐ」こと。ここが弱点だとの自覚があり、そのためになにをすればいいのか...考えながら走ることが、今後の「のびしろ」の発見になるかもしれません。

月が改まったら当ブログに<第5号のまとめ>を掲載する予定ですが、それまでは下記URLをまとめ「立ち読み」ツールとしてご利用ください。今後ともウィッチンケアをどうぞよろしくお願い致します!

http://yoichijerry.tumblr.com/post/80146586204/witchenkare-5-2014-4-1

2014/05/25

vol.5寄稿者&作品紹介34 出門みずよさん

前号には出門みずよ×中野純さん名義で「天の蛇腹(部分)」を寄稿してくださった出門みずよさん。今号ではソロ活動での書き下ろし掌編を掲載しましたが、しかし出門さんの執筆活動はとてもややこしくって...いったいいくつの名を持っているのでしょうか?

たとえばイタクラヨシコ名義でユーモア恋愛小説「ダメじゃん、蟹江クン!」を発表したり、産経新聞朝刊文化欄コラム「断」のレギュラー執筆者だったり。瀧浦ベアトリ名義では噺家を紹介するコラムを書いたり、かつてマガジンハウスが発行していたポルノ雑誌「HEAVEN」に「電気女」という作品を発表していたり(『歓喜まんだら : The very best of「heaven」/藤沢周 編』として書籍化)、さらに板倉克子名義では翻訳も多数...さらにさらにじつはパーカッショニストで...詳しくはここをご参照ください!

「よき日にせよとひとは言う」はかつて高級娼婦として国際的に活躍(?)していた、入間かずみの物語。スイスのエージェントに提出義務のある書類作成のため診察を受けた医師・米原と、「チェーン・オブ・フールズ」(愚か者の鎖)という“大人の交際術”によって数奇な再会を果たし...いやいや、この米原さんがダメな雰囲気、さらにボロボロになっていく感じが淡々と綴られているのですが、なんというか、ちょっとまえに流行語になったリケジョが実験動物でも観察記録に残しているようで、読んでいてお尻がムズムズします。それに比べてかずみさんの、やんわりしたタフさときたら。

再会した米原さんは「ぼくは、つねに自分が得になるように考えてしまうんだ。相手の立ち場に立てないんだ。いつもいつも、そう」と、かずみに自分がダメになった理由を語ります。...そんなこと打ち明けられたってねえ、ですが...しかしある種の賢さ(小狡さ)を備えていて、しかもその自覚があるまま鈍感を装ってそれなりに突っ走ってきちゃった人って、(性別に関係なく)けっこう脆いような気もします。でっ、うろたえ始めると「この私がうろたえている!」みたいにパニック...だからやさしくしてあげましょうよ。頬にキスしたり、ご機嫌伺いしてあげたり、Have a nice day! って元気づけてあげたり。

 セックスを求められない高級娼婦なんて、クビまちがいなし。転職して半年で干されたと思っていたら、それどころか、その秋からかずみの報酬は倍に上がった。

 そのかわり、フィンランド人実業家Pはカズミともっと経済の話をしたいので、「最低でもエコノミストとファイナンシャル・タイムズ、そのほかにもう一種類、アメリカの経済紙誌に目を通すことが望ましい」とダビーナから学習勧告が舞い込んだ。ちなみに、かずみがPとEの双方から最高得点を得た項目は「会話力」「ユーモアのセンス」で、「広い好奇心。とりわけ人間への興味と洞察が深い」との評価を得た。和装ができることも高ポイントだった。ただ、Pからは、「寝起きが悪く、午前中を効率的に使えない」とお目玉も食らっていた。
 とにかくそんな事情で、かずみはもう、あの、ビジネス街でも繁華街でも住宅地でもない東京の真空スポットの緑道をたどり、米原がいれた挽き立てのコーヒーを真っ赤なカップで飲むことはなくなったのである。
 かずみはにわかに多忙となり、Pが日本滞在用に借りている恵比寿のマンションや札幌のホテルに滞在したり、Eが仕事でヨーロッパやアメリカを訪れる際に同伴したりすることが増えた。
 ただ,彼女は一度だけ米原を思い出した。札幌滞在中、ベッドでPが見慣れない遊び道具と変な匂いのローションを使ったせいでかゆみが起き、米原に診てもらうことを考えた。しかし、まもなくその症状がおさまるにつれ、忘れてしまった。

 翌年の六月半ばのことだった。ブラジル人音楽家Eがアメリカとカナダで講演とワークショップを行なうツアーに同行中、Eの妻が心臓病で倒れたとの知らせが入り、Eはツアーを返上してサンパウロにもどることとなった。その報告や、単独行動になってからの経費の件でスイスのダビーナにメールを送ると、返信の最後に、単発アカウントの打診があった。
「売れっ子のカズミへ!
 あのフィンランドの屠殺王は、九月まで日本を訪れない。イレギュラーの仕事を入れる気はないですか?
 ロンドンのミスターLを覚えている? 彼はいまトーキョーに滞在中でまもなくロンドンへもどるが、三日間以上のホームステイはどう?
 さらにそのあとは、ミスターLのご友人が、〝チェーン・オブ・フールズ〟をご所望。スペインへの長旅になるとのことで、期限は決まっていません。
 あなたがもうピルを飲んでいないことは承知のうえでの打診ですが、アジアのインテリは総じてお行儀がよいので、問題ないのでは? 可能ですか?」


ウィッチンケア第5号「よき日にせよとひとは言う」(P230〜P241)より引用
http://yoichijerry.tumblr.com/post/80146586204/witchenkare-5-2014-4-1

vol.5寄稿者&作品紹介33 岩崎眞美子さん

つい最近はポール・マッカートニーの公園中止なんてことがありましたが(私の財布にはいまも5/18のチケットが入っていますが)、岩崎眞美子さんと私は1996年に「The Blue Nileの来日公演中止くらった」仲間でして、あれは残念だったなぁ。The Blue Nileについては、じつは昨年さらに高橋宏文さんとも「Paul Buchananの来日公演中止くらった」仲間になりまして...同じポールでも2分の1の確率で観られるマッカートニーさんは、優等生。

「和ごよみで楽しむ四季暮らし」等の著書がある岩崎さんは、音楽/映画をはじめ幅広い分野でライターとして活躍しています。自身の金縛りや幽体離脱体験をもとに、身体と意識のリズムを「波」になぞらえて考察した寄稿作「波のリズム〜心地よい死へのレッスン〜」は...これを読めば死ぬことが恐くなくなる!?

しかし岩崎さんがそんなに何度も金縛りを体験していただなんて...しかもうまく波に乗って<エクスタシーと言っても良いような感覚>を得る!? 私は根っからの幸せ者なのか、縛られ始めるとなんとなく「おっ、オレはいま夢を見てるんだな、これは夢だ」という意識が夢に混ざり始めて「どうぞ煮るなり焼くなりご自由に」と夢の進行に委ねてしまうことが多く(幽体離脱ならぬ幽体放置プレイ)、しかも目覚めるとだいたい忘れていて、頭のなかはすでに朝ごはんのことで一杯という。。。

作品の最後あたりの<睡眠を、日々訪れる短い「死」のレッスンのようなものと考えれば>という一節が、なんとも後髪を引きます。...そうか、今日からきちんと机を上を片付けて寝よう。そして思い出したのは、過去に数回経験した全身麻酔(ここ数年でも3回...)のこと。なんというか、強制終了で一時的に“殺されちゃう”わけでして、ほぼ無事帰還できると思いながら同意書にサインして“逝く”わけですが(「麻酔入れます」と言われるとがんばっても数秒でホワイトアウト)、でも心のどこかに「もう帰ってこないかもしれないし」というワクワク感が宿っているのは、私の性格の問題!? さらに麻酔の切れた病室で、痛みというバッドトリップに呼び起こされると、「生きてやがんの」みたいな、ほんのり残念な「生の充実感」も味わえたりして...不謹慎。

 以来、私は金縛りが来るのを密かに楽しみにするようになった。金縛りの「波」は1、2回、多いときなら、5、6回は連続して起こる。その波と波の合間のタイミングで体を動かすと、奇妙な身体感覚が味わえるのだ。また、苦しいものと決めつけていた金縛りも、「波」が来たときに恐れて避けようとせずに、体をリラックスさせて受け入れると、実に心地良い、エクスタシーと言っても良いような感覚を得ることができるのだ。自分と世界を分ける境界線がなくなり、心身の感受性が無限大に敏感に、広がっていく感じ……。
 この感覚は何なのか。大学時代、当時流行していたジョン・C・リリーやティモシー・リアリーなどサイケデリクスや変性意識の本、脳科学本などを読みあさったが、そこに書いてあることと金縛り時の自分の脳で起こっていることは同じなのではないかと直感した。その後、旅行先のオランダで、当時はまだ違法ではなかったマジックマッシュルームも食べてみた。その時一番に思ったのは「ああ、私はこれ、キノコ食べなくても自分の体だけでできる!」であった。
 何を突拍子もないことを言ってるんだか。と自分でも思うが、少し整理したい。例えば睡眠時の脳は、いわば「現実はこうである」というタガが外れた状態だ。当然、その脳が見せる夢も奇想天外な内容になることが多いし、それをコントロールもできない(夢を夢と自覚する「明晰夢」ではそれも能)。しかし入眠時の脳は、タガはすでに外れているにもかかわらず、かろうじて意識でそれをコントロールできる状態なのである。
 ドラッグ体験では「バッドトリップ」と「グッドトリップ」があるというが、金縛りもそれと同じだ。つまり脳のタガがはずれて、肉体との連携がうまくいかなくなったとき「怖い!」「苦しい!」と思えばそのモードが拡張されますます苦しくなる(金縛り)。しかしかろうじて残る意識を自分でうまくコントロールし、リラックスしてその波を受け入れれば、非常に心地良く多幸感に満ちた状態に自分を持っていくことが可能なのだ。


ウィッチンケア第5号「波のリズム〜心地よい死へのレッスン〜」(P224〜P228)より引用
http://yoichijerry.tumblr.com/post/80146586204/witchenkare-5-2014-4-1

Vol.16 Coming! 20260401

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yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare