2023年...令和五年。ふだんは元号なんて役所関連の書類とかくらいでしか意識しないタイプの人間ですが、今年は「ああ、今はもう(『昭和』は言うまでもなく)『平成』でもないんだな」みたいに感じるできごとが多かったような気がします。
とにかく、いろいろ揺れた1年だったな。ジャニーズ、中東、自民党、年末になって吉本興業も揺れて、でも、それらの背景で一番揺れていたのはメディアなのではないか、とも。...なんだか茫洋としたボヤキを書き連ねていますが、2023年に顕在化した事象の「答え合わせ」というか「仕切り直し」というか、そんなことが2024年以降に良い方向性で進めばいいなと思っているし、こんな時代に「紙のメディア」を発行することの意味を、発行人としてあらためて考えたりもしています。
今年4月に発行した「ウィッチンケア」第13号は拙宅に若干と、あとは現時点での店頭在庫のみになりました。手にしてくださった読者のみなさま、そしてその土台を支えてくださった書店の方々にあらためて感謝いたします。2024年4月1日に発行予定の次号では、さらに新しい試みを誌面に反映させようと、長かった夏の終わりごろから準備を進めてきました。年明けには具体的な編集作業に入りますので、ビジュアル、掲載作品とも、その「試み」がうまく伝わるような誌面づくりを心がけます。桜が咲くまであと数ヶ月、どうぞお楽しみに! 具体的な内容については1月末頃から適宜、ブログやSNSにてお伝えしていく所存です。
冒頭で「時代が変わった」みたいなことを書きましたが、2023年はビートルズの新曲やローリング・ストーンズの新譜が出たりして、レジェンドのアップデートにもびっくりしました。そんななか、私(←発行人)が中学生のころから好きなピーター・ガブリエルも21年ぶりのオリジナルアルバムをリリースしまして、今年はその中の1曲で〆、とします。イントロのピアノがショパンのあの曲みたいでやや不吉だけれど、でも2分47秒あたりのridiculous, sublime、という言葉の響きが印象的な「Playing For Time」。