2012/05/14

vol.3寄稿者紹介06(小田島久恵さん)

ロックが好きだからロックから遠ざかってしまったのかなぁ、なんて思っていました(あるいは、これは私個人のことですが「歌が好きだからカラオケには近づかない」みたいなスタンスも世の中にはあるわけだし)...いきなり意味不明ですいません。これは小田島久恵さんに実際にお会いするまえに、私が勝手に抱いていた疑問。その答えは、今年2月に観た「湯山玲子 presents 爆クラ <第9夜> 美男クラシック」で少しわかったような気もしていますが、ここには書かない。

私は年齢のわりに遅めの「rockin'on」読者でして、田辺弘美さんや一條和彦さんの投稿が好きでした。そして、「私はカート・コバーンを産みたい」(!)なんてタイトルの原稿や「おだじまんリターン」という4コマ漫画を発表していた小田島さんも、名前を見つければ必ず読んでいた書き手。現在の小田島さんは「名曲案内 クラ女のショパン」「オペラティック! 女子的オペラ鑑賞のススメ 」等の著者で、音楽的にはクラシックのフィールドで活躍していますが、しかし、対象への視点やものを書くさいのスタンスは、変わっていないように思えます。

ウィッチンケアvol.3掲載作品「スピリチュアル元年」を受け取ってしばらくすると、芸能ニュースでは女性お笑いコンビの片割れが激太りしたとか引き籠もったとか、大騒ぎ。コトの真相はわかりませんが、報道の視線はあいもかわらずオトコ脳的だなぁ、と。...ってね、私も典型的なオトコ脳の持ち主ですが、それでも「見えないもの」「わからないもの」を拙速に私的判断せず保留にする胆力は...って書いていても、なんだか降参です、小田島久恵さん!


 性差でいうなら、女性のほうがスピリチュアルに入っていきやすい。それは未知の世界と出会うことではなく、太古に帰っていく感覚に近いからだ。「思い出して」「つながる」感覚だ。多くの男性がスピリチュアルに恐怖や嫌悪を抱くのは「性欲」が原因、と私は考えている。男性自身が、性欲を即物的でダーティでアンチ・スピリチュアルなものだと認識している。お金と性を結びつけて考える人も多い。昔から男性がスピリチュアルになるためには、出家など極端で不自然な方法を取るしかなかったのは、彼らが生来、「目に見えない神秘」と結びつくのに、「飛躍」が必要だったからだ。しかし、スピリチュアルな性の交流、というのもあると思う。それは、ダーティなところの全くない、まぶしいばかりにビューティフルな性の交歓である。

Witchenkare vol.3「スピリチュアル元年」(P044〜P049)より引用/写真:徳吉久
http://yoichijerry.tumblr.com/post/22651920579/witchenkare-vol-3-20120508

Vol.14 Coming! 20240401

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