2021/03/20

写真家・岩田量自さん(ジョニーさん)について

 ウィッチンケア第11号に掲載するすべての写真は岩田量自さんの作品です。岩田さんは1988年生まれで、ご自身の公式サイトには「iPhoneで撮影することに魅了され写真の世界に入り込む」との一文が。

 ...つまり、岩田さんはいわゆる「インスタグラマー」としてキャリアをスタートさせ、その後、さまざまな分野で活躍するようになった写真家なのです。2017年にはapple社の“shot on iPhone”キャンペーンに作品が採用され、世界25ヶ国のビルボード広告として掲載、2018年にはunsplash awards streetphotography部門受賞。建築/都市設計の専門知識をベースに空間とスケール、光と影を意識した、ミニマルな都市風景作品を多く発表しています。

 

小誌は第9号以降、寄稿作(テキスト)以外のほぼすべてが、写真家の作品発表スペース(紙のギャラリー)となるようなレイアウトに変更しました。vol.9菅野恒平さん、vol.10長田果純さんに続き、さて(1年休んじゃったけれど)今年はどなたに?

 

...昨年の秋、私は「XICO PHOTOGRAPHER2.0 FILE」のURLをネットで発見し、そこにお名前の挙がっている67名の作品をすべて拝見。その中で個人的に一番印象に残ったのが、岩田さんの作品でした。幸い某SNSで「共通の友達(の友達)」という繋がりもあり、10月には直接お目にかかってご相談、第11号に作品を提供してくださることになったのです。

 

以下、岩田さんと初打ち合わせしたさいの、雑感をふたつほど。

 

私(発行人・多田洋一)は情報紙/雑誌が出自の編集者・ライター。写真家(カメラマン)といえば、ロケや取材に同行してもらったりスタジオで(ときには徹夜で)撮影をお願いしたり、という時代を経てきました。

 

出版社の写真部門にフィルム申請してストロボなんかの機材と一緒に受け取ってロケバスに乗って仕事中に何度かメシ食って撮影後はラボにフィルム突っ込んでもらってお疲れ〜と酒飲んで翌日は編集部で切り出したポジをフィルムビュワー&ルーペで見ながら「これ、見開きドーンでいけますね」とかダーマトで印つけて...と書いていて「あのころはずいぶん手間かかったな」と溜息しか出ませんが、つまり、言いたいのは、カメラマン(女性カメラマン、とかいう表現も普通にあったw)というと、むかしはそれなりに「どこの雑誌でどんな写真の仕事をしているか」ということに関心を持っていた、と。

 

ところが、岩田さん。少なくとも私の印象では、初対面のさいに私が「むかし○○という雑誌の」みたいな自己紹介話をしても、あまり具体的にはわからなかった様子。聞けば、写真の仕事は「クライアントから直接引き受けること」が多い、とか。ああ、雑誌...紙媒体(含む小誌)......時代は変わったなぁ、と強く印象に残りました。

 

もうひとつ。岩田さんはインスタグラムやツイッターでは「johnny」と名乗っています。「なぜ、ジョニー?」と思っていたので聞いてみました。正解は「ジョニー・ウィンターが好きだから」...ちょっと待って。ジョニー・ウィンターっていったら、私が中高生時代のギター・ヒーロー。それも、「オレ、ちょっとブルースにはうるさいから」っていうヤツが聞くような。これも、好きな音楽は新旧関係ないって時代なのかな、とやはり強く印象に。

 

というわけで、小誌第11号のビジュアルは「インスタグラマーにしてジョニー・ウィンター好き」な岩田量自さんの写真に支えられています。ここに掲載したのは、扉写真(モノクロ)のカラー・ヴァージョン。本当は全作カラーで掲載できればよかったのですが、誌面の都合でゴメンナサイ。岩田さんの写真をもっと堪能したい方は、下記のサイトへも、ぜひ!

 

【公式サイト】

https://www.iwataryoji.com

【インスタグラム】

https://www.instagram.com/johnny777

note

https://note.com/ryoji1988

Twitter

https://twitter.com/blueeeees

 



それでは、ウィッチンケア第11号、正式発行(41日)までもう少しですので、みなさまどうぞお楽しみに!


Vol.14 Coming! 20240401

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