2011/03/26

電気の武者から

とんでもない災害から2週間が経ちました。大怪我(地震と津波)を負ったうえに致命的な病気(福島原発)まで悪化しているような...こんな日常は、KARAやエリカ様のニュースをうんざりしながら見ていた今月上旬には、想像すらできなかった。

地震当日の午前中。啓文社さんから私のもとへ、待ちに待ったWitchenkare vol.2の完成品が届きました。包装紙をといた私は昼食もとらず、まず、すでに宛名書きし終えていた関係者などへの封筒に小誌を入れてセブンイレブンへ。クロネコメールの手配を終了した後(その結果、ものすごく間の悪い送本になってしまった方々に陳謝...)、今度は数十冊をカートに入れて、先行販売してくださる書店へ納品しにいこうと靴を履きました。

玄関を出たあたりで、屋根瓦からカタカタという音。猫でも歩いてるのかな? でけぇ猫だな...!? 電線がなわとびのように波打ち始め、そこらじゅうから乾いた音が聞こえてくる。地震だ、と気づくのに数秒かかったと思います。足下が覚束なくなり、薄汚れた曇り空を見上げてたなぁ。ちょっとまえまで太陽が見えていたのに。

数日前から少しずつ、本を読んだり音楽を聞いたりする生活が戻ってきました。でも、定時のニュースになるとやはりテレビをつけてしまう。復興に向けて、という気分に水を差し続けているのは、もっと水で冷やさないといけない、あれ...。

T.REXの「電気の武者」で自我に目覚めた私は、以後(ほぼ)東京で、電気ジャブジャブな生活を続けてきました。原発については長く「原発についてはなにも考えない」という立ち位置を堅持(けっこう頑なに)。仕事で原発に関わったことは一度あった。原発燃料メーカー社長と女性タレントの対談を、その企業が所属するグループの広報誌に掲載するための原稿書き。環境問題は「合成の誤謬」、先進国と発展途上国の格差是正のために必要な「エネルギーのベストミックス」という社長さん(元・旧通産省)の主張に半分なるほどなんて思いながら売文業者の任務遂行。それでもさすがに、その時点で日本の電力の約3割が原発のものと知って、えっ!? いつのまにそんなに? と思ったんですが、でも、それ以上は考えないようにして今月上旬まで楽しく生きてました。

もうひとつ、原発の記憶。JCO事故のとき「ザ・ワイド」というテレビ番組を眺めていたら某漫画家が「私は原子力発電は安全だと聞いていたので、ずいぶん推進PRにも協力してきたのですが、こんな事故が起こるなんて、なんだか裏切られたような気持ちです」ってなコメントしたのを偶然聞いて「なんだその絶対安全地帯での言い訳は」と憤り、今後この男との仕事だけは断ろう! と心に決めました。以後、2度ほど彼がらみの“割のいい提灯原稿”の話があったけれど、理由を言わずに断った(編集の現場、やや混乱させてしまい...スミマセン!)。

ええと、私は原発に対する自分の態度を改めようと思いました、「なにも考えない」から「脱原発」に。とはいえアーミッシュみたいな生活は到底無理なElectric Warriorですのでジャブジャブをジャブジャ、くらいには我慢するとしても、あとは、さまざまな工夫なのかな、と(そのことについてここで書き出すとえらいことになりそうなので、トメ)。

ひとつ雑駁に思っているのは、今後についてはきちんと情報を開示して、たとえば選挙をやるにしても、若い人の投票率が上がるような工夫が必要だと思っています。あと、可能なら「こども選挙」みたいなこともやって、その結果をしっかりこれからに反映させるようにするとか〜。「なんか、ちょっとヘンな人に夢中になっちゃってて我を忘れてたけれど、もう目、醒めたから大丈夫」みたいな未来を目指さないと「地球に優しく」とかちゃんちゃら、人間が地球のバグでした、って話ですYO。

...あっ、ウィッチンケア vol.2であります!! 発行人の私ですら「ゆっくり本を楽しもう」という気分になれなかったここ2週間、当ブログもほぼ沈黙していましたが、でも書店や取次会社との交渉はしっかり続けてきました。4月1日の正式発行に向けて、来週も頑張ります!

みなさまどうぞよろしくお願い致します。

Vol.9 Coming! 20180401

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yoichijerryは当ブログ主宰者(個人)がなにかおもしろそうなことをやってみるときの屋号みたいなものです。 http://www.facebook.com/Witchenkare